香港の総合スーパーマーケット「YATA」で1月1日、毎年恒例の「北海道食品祭ー味遊雪国」のオープニングセレモニーが開催された。同フェアは香港内郊外4店舗で展開中で、北海道庁、JETRO香港（日本貿易振興機構）との共催。

電車の車両に見立てたブースに多くの商品が並ぶ

　特設会場は店によって異なるが、会場では鉄道をテーマに展開。各ブースを電車の車両に見立て、鉄道の要素を取り入れたデザインに仕上げた。商品のカテゴリーと9つのエリアに分け、北は稚内から南は函館まで、北海道各地の食品を集めた。

　フェア開催に当たり、北海道の鈴木直道知事も「今回のフェアでは北海道の豊かな自然に育まれた食材を存分に生かしたスイーツや水産加工食品などさまざまな商品を用意した。北海道が誇る食の魅力を香港の皆様にお伝えできることを心からうれしく思う」とコメントを寄せる。

　目玉の一つは稚内のカニを中心とした海産物のコーナーで、タラバガニ（1,788香港ドル）、花咲ガニ（258香港ドル）、花咲ガニの甲羅盛り（118香港ドル）をはじめ、サンマの一夜干しやホッケ（1パック46.8香港ドル）なども販売する。

　函館のチーズケーキ類も種類が豊富で、インスタ映えする丸い穴がいくつか空いたチーズの形をそのままにした「Chacochee」チーズケーキ（71香港ドル）は、北海道の箱根牧場で作られた生乳とヨーグルトをふんだんに使い、添加物を一切使わずに手作りしたチーズケーキに仕上げたもので、初登場となる。ほかにも北海道産のクリームチーズと生クリームを手作業で優しく混ぜ合わせたクリーミーな竹籠に入ったチーズケーキ「わらく堂」のかご盛りチーズケーキ（153香港ドル）、北海道産小麦使用の「ふわふわスポンジ」で挟んだホイップクリームの中に、卵で作ったなめらかプリンを挟んだ「プリンサンドケーキ」（125香港ドル）、3種類のチーズを使いオーブンで焼いて食べる「きのとや」の「焼きたてチーズタルト(3個入り)」（71香港ドル）など8種類のチーズケーキを取り扱う。

　北海道にあるインド料理レストラン「クリシュナ」が監修した北海道の流氷をモチーフにした青いカレー「オホーツク流氷カレー」（65香港ドル）や、札幌のソウルフードであるラーメンとスープカレーを掛け合わせた「北海道スープカレーラーメン」（16.9香港ドル）も初めて同フェアで取り扱う。

　肉類では、広い草原と太陽の下で育つ非常に希少な「十勝黒毛和牛」（100グラム208香港ドル／100グラム）は、火鍋用の薄切りとサーロインステーキで用意した。ブランド豚「夢の大地」も火鍋用で（同33香港ドル）で販売する。

　富良野からは野菜が届き、玉ネギ（13.9香港ドル）やジャガイモ（21.8香港ドル）に加え、冬にしか味わえない薄緑色のカボチャ「雪化粧」（100グラム3.5香港ドル）も販売するが、このカボチャは「皮が非常に薄く、栗のように柔らかい食感が特徴」で、蒸し料理、鍋料理、煮込み料理などに合うという。

　1月13日まで。