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香港のケネディタウンに新カフェ 地元アーティストとコラボ、テーマは「水」

白を基調とした清潔感ある店内にテーマの「水」を表現した青が映える

白を基調とした清潔感ある店内にテーマの「水」を表現した青が映える

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 香港の堅尼地城にある「香港ローカル」をコンセプトにしたカフェ「Creo by Brentwood」(G/F, 40 Forbes Street, Kennedy Town)が8月17日、カフェメニューもそろえ本格的な営業を始めた。香港ではここ数年、地元を大切に考える風潮が広がり、「香港らしさ」をカフェで表現する若手の経営者も増えている。

ケネディタウン店はフードメニューも充実

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 もともと九龍湾に軽食がメインの店をオープン。「create(作りだす)」を意味するラテン語に由来する店名で、サスティナビリティーを推進し、地元のサプライヤーに焦点を当てている。1店舗目は「木」をテーマにしたカフェで展開してきた。2店舗目となる今回の店では、コーヒーと新しいオールデイダイニングメニューで構成。「あまり知られていない地元の企業や職人を紹介することで、香港文化を支持していくもう一つのプラットフォームにしていきたい」という。

 同店のデザインは「水」がテーマ。古代中国に端を発する自然哲学「五行思想」である火、水、木、金、土にちなんだものとして選び、「このカフェを通じた行動が互いに連鎖し、地域社会に影響を与えることをデザインに込めた」という。

 内装デザインは、近隣のハーバーフロントからインスピレーションを得て、地元のアーティスト「Zlism」として知られるZoie Lamさんが担当。トラム、サイワンエステート、港などケネディタウンを象徴するモチーフで完成させた。今後、屋外の壁面は季節ごとに、他のローカルアーティストのデザインで塗り替える予定だという。

 店内で使う食器などにも「水」のコンセプトを取り入れる。「マグカップの波打つ質感とドリンクの温度を同時に感じられるよう持ち手の位置を工夫」したり、青の異なる3色のマグカップを用意することで「海の青さをイメージした」という。

 香港の地元で焙煎(ばいせん)した豆でいれるコーヒーはハウスブレンドや、毎月変わる季節のシングルオリジンハンドドリップコーヒーとして提供する。エスプレッソ(28香港ドル)、ロングブラック(35香港ドル)をはじめ、コールドブリュ(65香港ドル)や、ラテ、カプチーノ(各40香港ドル)などをメニューに並べる。ほかに、ゆずソーダ(52香港ドル)やゆずエスプレッソトニック(58香港ドル)、コンブチャ(48香港ドル)に加え、ほうじ茶と玄米茶ラテ(以上48香港ドル)なども用意する。

 ミックスグリーンサラダ「雑錦田園沙律」(88香港ドル)は、ミックスグリーン、オレンジ、キュウリ、チェリートマト、コーン、キヌアを組み合わせたサラダで、葛芋(ヒカマ)も組み合わせ、レモン風味のドレッシングで仕上げた。スナック類としてカニ肉、クリームチーズ、ヒシの実を入れた「蟹肉蕪醤配炸雲呑皮」(98ドル)は、薄く揚げたワンタンをディップして食べる間食メニュー。

 サンドイッチやパスタも用意。グリルした鶏胸肉とアボカド、トマト、レッドオニオンを使ったサルサをサワードウで挟んだ「牛油果鶏肉莎莎三文治」(108香港ドル)をはじめ、具材を選んでオリジナルのベーグルをオーダーできる仕組みも。クリームチーズ入りのベーグル(38香港ドル)に、ローストビーフとレッドオニオン(40香港ドル)、ベーコンとチーズ(30香港ドル)、アボカドやスクランブルエッグ(20香港ドル)などを用意する。

 4種類の新しいパスタメニューの中での注目は、海鮮とスパイシートマトソースの「香辣蕃茄海鮮炸天使麺」(118香港ドル)で、車エビや旬の魚介類、エンジェルヘアーパスタをまるごと揚げ、自家製のスパイシーなソースを組み合わせた。塩漬け卵の黄身とカニカマでゆでたパスタに、ゆで卵の黄身を混ぜた「蟹肉鹹蛋黄意粉」(108香港ドル)は、「インスタ映えも狙う」という。

 ほかに、自家製バタークリーム、ミックスベリー、エディブルフラワーをトッピングしたフレンチトースト(98香港ドル)や、九龍灣店でも取り組む3種類の限定デザートに加え、今後地元のペストリーアーティストと協力してKennedy Town限定のデザートを提供する予定だという。

 営業時間は9時30分~18時30分。

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