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香港芸術館で漢字展「字由人-漢字創意集」 香港の漢字の変遷たどる

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 香港芸術館(HKMoA=10 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon)5階の「新空間」フロアで9月9日、漢字をテーマにした「字由人-漢字創意集」(By the People: Creative Chinese Characters)が始まった。

同館のキュレーターとゲストキュレーターのフリーマン・ラウさん

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 同館と香港のデザイナー、フリーマン・ラウ(Freeman Lau)さんの共同キュレーションによる展示で、さまざまな分野の漢字の研究を通して漢字を多角的に捉え、日常生活、商業活動、芸術活動において漢字が果たす役割の数々を紹介。アジアで展開される現代アートのクリエーティブを100点以上の展示で紹介する。

 漢字は3000年以上にわたって使われてきたが、その独特な構造と形から文人や書家の重要な伝達手段やジャンルとして、また各地で応用して展開され、さまざまな工夫が凝らされている。日常生活において、さらに庶民の遊びや宗教、祭りや儀式など、日常生活の中にある漢字の価値を紹介するイベントに仕上げた。

 展示内容は、書道、篆刻、印刷物、写真など多岐にわたる。中国大陸、台湾、香港、日本、韓国のアーティストによる各作品、映像などを使ったマルチメディア・インスタレーションなども用意した。

 代表的な展示品の一つは、1865年に印刷された「旧約聖書全集」。香港のキリスト教系男子中学「英華書院」が所蔵していたもので、香港活字で印刷された出版物の一つ。「19世紀の中国活字の中で、香港で最も充実した活字セット」とされている。

 香港の街じゅうに広く登場し、亡くなる前に多くの墨跡を残した香港の書道家、李漢さんの書体で書かれた看板も展示。1980年代に書かれ、2020年に「李白街道書道復元プロジェクト」の一環として復刻された「李白香港文字」原稿も展示する。

 徐冰の「英文書法七言聯」は1993年に始まったプロジェクトで、漢字をパーツごとに組み合わせていく特徴を利用して、英語の字幕を漢字に似たパーツにして組み立て直し、中国の書道で書くと漢字のようで英語の内容を持つ新しい文字になるというもの。

 劉天浩さんの作品「真真假假」は900個の小さな正方形を使った作品で、見る人によって「真」「偽」の文字が変化し、ある角度では作品全体が「真と偽」の文字を形成しているように見えるという。 NFTにインスパイアされた作品。

 劉學成さんの「City Black as Ink」は、テーブルの上に山のような、モニュメントのような、廃虚のような小さな黒いブロックを置き、金属のトレイに順番にインクが小さな波紋を描き、作家がインクをつける瞬間を映し出す禅的なものをインスタレーションで表現した。

 開館時間は10時~18時。入館無料。11月26日まで。

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