食べる

香港に「伝説のすた丼屋」進出へ リーズナブルな価格で郊外を中心に出店計画

香港に初進出した「伝説のすた丼屋 」は1号店を葵芳のメトロプラザに

香港に初進出した「伝説のすた丼屋 」は1号店を葵芳のメトロプラザに

  • 74

  •  

 香港郊外の葵芳のショッピングモール「メトロプラザ(新都會廣場)」に12月20日、「伝説のすた丼屋 Kwai Fong店」(Level 2, Shop 240-243,223 Hing Fong Road, Kwai Fong, New Territories Tel: 3468 2918)がオープンした。26日にグランドオープンを迎える。国内外合わせて130店舗以上を展開し、海外は、アメリカにシカゴやタイ、今年10月には台湾にも出店したが、香港は初進出でフランチャイズ店。香港エリアの運営はWell Core社が行う。

[広告]

 1971年に多摩地区で創業したラーメン店の創業者が「若いやつらに安くてうまいものを腹いっぱい食べさせてあげたい」という思いを込めて生み出したま賄い飯「すた丼」がその始まりだという。ニンニクしょうゆダレで漬け込んだ唐揚げを山盛りにした「鬼盛りすたみな唐揚げ定食」など、日本国内では首都圏を中心に、丼チェーン「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」を全国展開してきた。香港進出の背景として、「香港や中国本土では、過去牛丼チェーンが主にあったが、豚丼ブランドはあまり展開されてこなかったことが出店を決めた理由」だという。

 主力メニューの「すた丼」は、低温で油通しして余分な脂を溶かして落としつつ「うまみを閉じ込めた」という「ジューシーで柔らかな」豚バラ肉に「ニンニクしょうゆダレ」を絡めて、高火力と中華鍋を操る職人技で一気に炒め上げ、並盛でも茶わん約3杯分もの大盛りご飯の上に盛った「スタミナとボリューム感のある」丼に仕上げている。香港では「伝説丼」の名前でサイズを4種類用意。価格は、軽型=38香港ドル、標準=48香港ドル、增量=55香港ドル、特大=68香港ドル。日本産白米を使い、10ドル追加で日本産卵も併せて提供する。

 豚肉を使った「すた丼」シリーズはほかにも、「生姜豚肉丼」、塩だれの「塩すた丼」、だしを利かせたとろろにネギを添えた「とろすた丼」、「食感を大事にした」という「キムチすた丼」、バターとガーリックで「香りを引き立たせた」という「ガリバタ丼」など、日本国内と同じものもメニューにそろえる。

 「すたみな唐揚げ丼(唐揚炸鶏丼)」は2種類(標準=68香港ドル、増量=78香港ドル)用意。それぞれ唐揚げの数が8つと6つの違いがあり、唐揚げをタレに漬け込み、ガーリックソースをかける。「皮はパリッと、肉は柔らかく、油っぽさやベタベタ感を感じさせないようにした」という。さらに豚肉を追加した「唐揚げ合盛りすた丼(唐揚炸鶏伝説丼)」(標準=70香港ドル、増量=80香港ドル)もボリューム感のあるメニューも用意した。

 「牛タン丼」(58香港ドル)や「和風厚切り牛ステーキ丼」(128香港ドル)などは、牛肉を好む人も多い香港市場に向けて投入した。これらのメニューも全て過去に日本で展開したことがある限定ラインアップで、それらのメニューの中から香港市場に合うものをメニュー化したという。

 「カレー唐揚げ丼(●哩唐揚炸鶏丼)」は、日本のカレーソースをたっぷりかけたメニューで、標準(78香港ドル)と増量(88香港ドル)の2種類を用意。カレーライスも併せて用意する。丼メニューはそれぞ卵やサラダ、餃子などとみそ汁やドリンクをセットにしたサイドメニュー(15香港ドル~35香港ドル追加)も用意する。

 唐揚げは単品でもオーダーでき、「すたみな唐揚げ」(6個60香港ドル)をはじめ、5香港ドル追加で「ねぎ塩」「おろしポン酢」「特製ニンニクだれ」などをトッピングできる。

 今後の出店については、既に2店舗目の出店場所を上水廣場に決め、コロナ禍が収束するまでは郊外を中心にローカルの住宅街に出店していく予定だという。観光客がいない場所でも成立するかどうかを検証した後、中心街やビジネス街への出店も検討していくと言い、香港内10店舗程度を出店予定。

 営業時間は12時~22時(金曜~日曜は11時30分~22時30分)。

 ●=口へんに加。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース