九龍半島のビクトリアハーバー沿いに誕生する「リージェント香港」は12月21日、2023年のホテル全体のリニューアルオープンに先立ち、ダイニングエリアの再開について発表した。今月26日からソフトオープンとして徐々にスタートする。
2020年4月インターコンチネンタル香港は休業、閉鎖した。ロンドンを拠点とする世界最大のホテルグループ、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)が、リージェントホテルズ&リゾーツの株式の過半数を取得したことで、「リージェント香港」にリブランドし、2021年にオープンするとされていた。「リージェント ホテルズ&リゾーツ」は、現在、北京、重慶、上海、台北、シンガポール、ベトナム(フーコック)、ドイツ(ベルリン)、モンテネグロなど世界8カ所で展開し、2024年には京都にもオープンを予定するリゾートホテル。
ビクトリア・ハーバー沿いの同エリアは、コロナ禍で過去に想像された人の大きな流れができているとは言えないものの、2019年アベニューオブスターズの長年にわたる改修工事の終了、K11 MUSEAや ローズウッド香港の誕生でビクトリアドックサイド全体がリニューアルし、尖沙咀の海沿い沿岸の再開発のパズルのピースが一つずつ完成していき、現在に至る。
同ホテルのミシェル・シェルトー(Michel Chertou)支配人は「リージェントのフラッグシップホテルが来年に再オープンすることに誰もが期待を寄せてもらっている。そのため、まずはリージェントで最も愛されてきたレストランを復活させることにした」と話す。
一つ目のレストランは、ステーキ「The Steak House」で、世界各地の「最高級肉」を集め、オリジナルの炭火焼きグリルで焼き上げる。ビンテージワインなどワインも充実させた。ハーバーサイド「Harbourside」は、世界各地のメニューを提供するビュッフェが基本のレストラン。アジア料理と西洋料理を中心に提供する。ロビーラウンジ「Lobby Lounge」 はアフタヌンティーを提供し、時間ごとに違った趣きを見せるビクトリア・ハーバーを目の前にした景色が最大の特徴。コーヒー、中国茶、紅茶のほか、シャンパンも昼から夜まで提供する。
最大の注目は、改装中も営業を続けていたミシュラン2つ星の中華料理「欣図軒(Yan Toh Heen)」で、1984年にオープンした当時の店名「麗晶軒(Lai Ching Heen)」に名前を戻して再スタートを切る。料理長もインターコンチネンタル時代変わらず、1980年にリージェント・ホテルに入社した(ラウ・イウ・ファイ)シェフが、広東料理をベースとし、伝統的な中国の要素とモダンなタッチを融合させたユニークなカリナリー・アートを披露する。
旧正月を前に、毎年好評の自家製チャイニーズ・ニューイヤー・プリンをユニークな新メニューとして復活させた。以前より恒例として販売していた、厚切大根臘味蘿蔔●(428香港ドル)や沖縄黒糖シロップをつけた十勝紅豆沖繩糖年●(408香港ドル)のギフトボックスを販売する。
レストランのオープンを経て、2023年には客室の提供も始める予定。
●=米へんに羔