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香港政府、バー入店時の抗原検査を撤廃 大みそか、MTRは終日運転

クリスマス連休はおだやかな晴天が続く見込みの香港

クリスマス連休はおだやかな晴天が続く見込みの香港

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香港政府は新型コロナウイルスの防疫対策についての緩和を加速させている。次の防疫対策の期限は12月28日までだったが、香港政府は12月20日、バー、パブなどに入る際に実施していた抗原検査の実施義務を撤廃するなどした。12月22日より実施し、有効期限は2023年1月11日まで。

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 香港は24日現在、検査による陽性反応を示した人は244万2195人、最終確定した累計感染者は49万5614人、死亡者は1万1373人となっている。新規感染者は2万252人人、うち772人は海外からの輸入症例。一方、ワクチン接種者については、1回目が690万6446人((94.6%)、2回目を終えた人は678万4527人(93%)、3回目も終えた人は578万3435人、(83.1%)、4回目が73万7629回となっている。

 香港政府は、2022年9月26日に政府指定ホテルでの隔離撤廃を機に、各種制限について細かく緩和してきた。12月に入ると香港政府は、12月9日から入境者への検疫措置を5日に緩和した。12月14日からは海外や台湾から香港に訪れる人は、入境後3日間は飲食店などに入ることができなかったが、その制限を廃止するなど計5項目を緩和した。そして、今月3回目となる緩和策を打ち出すなど、一段とウィズコロナ政策を加速させている。

 今回の緩和策は大きく分けて4つあり、12月22日から適用され、2023年1月11日に期限を迎える。1つ目は、バー・パブへの収容人数の制限措置を撤廃した。2つ目として、宴会を行う際の上限は240人だったが制限がなくなった。ただし、1卓当たり12人の制限は維持する。3つ目は、バー・パブ、クラブ、夜総会、宴会、クルーズ船、香港内で催行される団体ツアーで抗原検査をする必要がなくなった。4つ目として、公共娯楽場所とイベント会場の屋外スペース、スポーツ施設においての屋外スペース、麻雀店内での飲食を許可することになった。

 現在、公共の場でのマスク着用、公共の場で一定の人数が集まることを禁止する「限聚令」の上限は12人などといった各種防疫対策には変更はない。

 クリスマス、年末年始が近づいているが、香港鉄路(MTR)は香港政府がウィズコロナ政策にシフトしたこともあり、12月24日と31日は地下鉄と(LRT)は終日運転とすることを決めた。ただし、機場快速(Airport Express)と迪士尼線(Disneyland Resort Line)は除く。当日は20時より運行本数を増便し、輸送能力を高めることも併せて決めた。

 その一方で、香港政府は2023年旧正月の花火大会は中止することを決めた。準備期間が足りないことが原因としているが、これで4年連続での中止となる。

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