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香港・上環に鉄板焼ダイニング「ENISHI」 日本人シェフ3人が完成させたコース料理提供

濃厚なソースとしっかりとした歯ごたえが楽しめる北海道産の蝦夷アワビ

濃厚なソースとしっかりとした歯ごたえが楽しめる北海道産の蝦夷アワビ

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 上環のすぐ近くにあり中環からも徒歩圏内の文咸東街に2月23日、鉄板焼レストラン「ENISHI」(G/F, 49 Bonham Strand, Sheung Wan, Hong Kong TEL: 2997 7009)がグランド オープンした。

オーストラリアという「縁」をもとにタッグを組んだ3人の日本人シェフたち

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 店名の 「ENISHI」は、日本語の「縁」をそのまま名付けたもの。高野透さん・愛美さん夫婦と、和食ダイニング「CENSU」で指揮を執る佐藤峻さんがタッグを組んだ店で、共にオーストラリアでの生活を経験した「縁」を通じ、「料理で世界を探求する」という同じビジョンを実現した。和にとらわれない鉄板焼きメニューが中心。高野さん夫婦のアットホームな雰囲気に、佐藤さんの「クリエーティビティーを生かした技」でコースとアラカルトメニューを提供する。食材の8~9割を日本食材が占める。

 店内は、鉄板焼きテイスティングメニュー(11席)、アラカルトダイニング(12席)の計23席で構成する。店内は日本家屋のような雰囲気も感じさせるように木の柱や生け花などを配し、「高野夫妻が家に招いた客をもてなすような感覚をもってもらえるようにした」という。

 鉄板焼きカウンターでは、佐藤さんの故郷・宮城県産の「カキの三杯酢」をはじめとするユニークな料理を含む全11品のテイスティングメニューを用意した。刺し身には漁師から教わったという脂がのった魚にヨーグルトとだしのピュレを組み合わせたメニューも登場する。

 愛美さんは、中国の点心にちなんで、ギョーザに北海道産のシソの花と春菊のソースを添えるメニューを用意。旬により中身を変える予定だが、現在は白子でギョーザを作り、「新しいジャンルの味覚と食感でコースにアクセントを加え、季節ごとに中身を変えていく」という。

 北海道産のアワビを丸ごと使った「蝦夷(えぞ)アワビ」は、透さんが幼い頃に食べた思い出の料理だといい、肝を取り出し肝ソースにして合わせる。

 メインの肉料理には京都姫牛を使う。未経産牛であるビーフは赤身も強く、ワサビ、塩を添えて提供する。ミィディアムレアが「お薦め」だという。

 ほかにも、甘みのしっかりした大根に愛美さんの母の故郷・名古屋でみそを多く使うことから「肉みそ」を加えたり、鉄板焼き店でありながら、透さんが育った故郷・新潟の米をしっかり味わってほしいという思いから土鍋ご飯も組み込むなど、「ファインダイニングながらも家庭の温かさを合間に組み込んだメニュー」構成で勝負する。

 ランチは、サラダ、茶わん蒸し、メインを選び、ガーリックライスで締めるショートコースセット(388香港ドル~)と、おまかせコース(888香港ドル)を用意。ディナーのコースは、8品(18時~、1,280香港ドル)、10品(20時15分~、1,680香港ドル)を用意する。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~24時。月曜・火曜定休。

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