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香港ドラゴンボートレース開催へ 5年ぶりにビクトリアハーバーで復活

5年ぶりの開催となる本場香港のドラゴンボートレース

5年ぶりの開催となる本場香港のドラゴンボートレース

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 香港政府観光局(HKTB)と中國香港龍舟總會(HKCDBA)は共同で6月24日・25日、ビクトリアハーバーで「香港國際龍舟邀請賽(The International Dragon Boat Races)」を開催する。

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 ドラゴンボートの国際レースは2018年以来5年ぶり。コロナ禍が落ち着き、5年ぶりの開催となった香港の夏の風物詩に注目が集まる。

 ドラゴンボートは古代中国に由来する世界最古の手漕ぎ舟のボートレースと言われ、船には龍の頭と尾が装飾され、大きな太鼓が載せられている。楚の国の政治家、屈原が腐敗した支配者に抗議して入水した端午節(旧暦5月5日)にレースが各地で行われるようになり、1976年に開催された日本の長崎チームと競った「香港国際龍舟祭」をきっかけに国際的スポーツへと変化した。日本国内でも、東京、静岡、京都、大阪、滋賀、兵庫、鹿児島など、日本の各地で、レースが開催されている。

 香港では、赤柱(Stanley)、大埔(Tai Po)、沙田(Shatin )、屯門(Tuen Mun)、西貢(Sai Kung)、香港仔(Aberdeen)など香港各地で開催されているが、この「香港國際龍舟邀請賽」は1976年に始まり、1978年からは真剣勝負のレースとなった。過去には湾仔(Wanchai)や沙田などで開催されたときもあったが、基本的には尖沙咀(Tsim Sha Tsui)東側のビクトリアハーバーで行われてきた。今年も、尖沙咀東~星光大道(Avenue of Stars)間の約500メートルがレース会場となる。

 地元香港を中心に、日本、オーストラリア、マレーシア、タイ、マカオ、アラブ首長国連邦、中国など10カ国・地域から160チーム、4000人が参加する予定。

 レースは4つ賞金レースから成り、1位=1万米ドル、2位=5,000米ドル、3位=3,000米ドルのほか、第4位(2,000米ドル)~第9位(600米ドル)も設定した。ほかに、性別、年齢に合わせたレースも多数行う。

 レースにもよるが、「國際公開錦標賽」では1試合当たり最大3レースを行い、1艘当たり最大18人が乗り込む。レースの種類によって、メンバーの60%以上は香港以外のパスポートを保有していること、男女混合の場合は同性の漕ぎ手の最大人数は9人までなど細かなルールが定められ、できるだけ公平性を保つ工夫が施されている。日本のドラゴンボートチーム「Hong Kong Japanese Dragon Boat Club」は公開錦標賽と混合錦標賽にエントリーしている。

 開催時間は、24日=8時~18時30分、25日=8時~16時45分。入場無料。九龍香格里拉(Kowloon Shangri-La)ホテル裏手に観客席も設ける。

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