香港とマカオ、珠海を結ぶ港珠澳大橋(HZMB)で11月19日、ハーフマラソン大会が開催される。中国香港陸上總会(Hong Kong, China Association of Athletics Affiliates)が7月26日、発表した。
HZMBでハーフマラソン大会が開催されるのは初。世界最長の海上橋を使ったハーフマラソン大会ということで、香港のみならず日本や世界のマラソンランナーから注目が集まっている。
HZMBは2018年に完成した全長55キロの世界最長の海上大橋で、うち22.9キロは海の上にあり、6.7キロは海底トンネルとなっている。香港には「香港マラソン」という人気の高い市民マラソンがあるが、新たにHZMBを使ったハーフマラソンを開くことで3都市が緊密につながっていることもアピールしたい考え。ランナーにとっても、海上橋を走るという特別な経験ができることから、香港マラソン並みの人気を集めると見られる。
ハーフマラソンで、全長は約21.0975キロ。コースは、香港側の「港珠澳大橋香港口岸(HZMB Hong Kong Port)」を出発し、その後、香港国際空港(HKIA)の南側を走る。10.5キロ地点で折り返した後、港珠澳大橋香港口岸がゴールとなる。全長10キロの初心者向けの「チャンレンジレース」も設け、年齢ごとにジュニア、シニアなど4つのグループに分けて行う。
総勢8000人のランナーが走る予定で、各競技の人数は、「チャレンジレース」=2500人(7時30分スタート)、ハーフマラソンの「Run 1」=2500人(8時10分スタート)、「Run 2」=3000人(同8時50分スタート)。
満16歳以上が対象で、参加費は、香港からの参加者は550香港ドル、香港以外の参加者は85米ドルまたは610人民元に設定した。実績で出場枠を得る優先エントリーと一般エントリーがあり、申請者が多ければ抽選となる。
優先エントリーの受け付けは7月28日~8月6日。2019年2月17日~2023年6月30日に開催されたワールドアスレチックス(WA)などが認定したハーフマラソンまたは10キロ走の記録保持者であることが条件で、その記録証明書を主催者に提出し審査を受ける必要がある。結果は8月11日に発表され、8月17日までに登録と参加料の支払いを済ませなければならない。
一方、一般エントリーは8月14日~22日が受付期間で、結果は8月25日に発表。参加が認められた者は、登録と参加費用の支払いを9月3日までに終わらせる必要がある。
今回は、ハーフマラソンではなくチャレンジレースに賞金が出る。総額5万4,000米ドルで、総合1位は1万米ドル、2位は5,000米ドル、3位は4,000米ドルのほか、10位(200米ドル)まで設定する。