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FIA世界ラリークロス選手権、11月に中環で開催へ アジア初

香港で開催が決まったFIA世界ラリークロス選手権

香港で開催が決まったFIA世界ラリークロス選手権

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 F1、フォーミュラEなどを主催している国際自動車連盟(FIA)は11月11日・12日に中環(Central)の海濱活動空間(Harbourfront Event Space)で世界ラリー選手権の第9戦と第10戦(最終戦)を開催すると発表した。

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 ラリークロス選手権のアジアでの開催は初。2019年に開催されたフォーミュラE以来、4年ぶりにFIAが主催する国際格式レースとなる。

 FIAはトヨタが参戦している世界ラリー選手権(WRC)も主催しているが、こちらは基本的に1台ずつコースを走り、走行距離もスペシャルステージの合計が300~400キロに達する。総合タイムで順位を決めるレースとなる。一方、ラリークロス選手権は、サーキットのような周回コースで、かつ、できるだけ短い距離にして、コース全体をできるだけ多くの観客が見られるようにする。概ね5~6台が同時に走り、トップでチェッカーを受けた車が優勝となる。

 車は、約680馬力、0~100キロはわずか1.8秒で到達するマシン。コースは、ターマックと呼ばれる舗装路、ダートと呼ばれる未舗装路(砂や土の道)が混在し、マシンがドリフトしながら観客席の前を走っていくため迫力のあるレースが繰り広げられる。 

 マカオでは「マカオGP」という伝統のレースが開催されており、F1チャンピオンやドライバーが歴代優勝者に名を連ねるなど、世界的に知られたレースが開かれているが、香港でのモータースポーツの開催はなかった。

 香港にとってモータースポーツの開催は悲願だったが、電気自動車のF1ともいわれるフォーミュラEの誘致に成功。2016年に初開催し成功を収め、2019年まで開催されていた。翌シーズンは、さまざまな影響からカレンダーに組み込まれることはなかったうえ、2020年になるとコロナ禍が発生し香港でレースができる環境にはなかったが、その中でも代わりとなるレースの開催の模索を続けていた。それが今回のラリークロスとなる。

 2023年シーズンは4月29日ハンガリーで開幕戦を迎え、香港は11月11日・12日に第9戦と第10戦(最終戦)として行う計画。契約は3年間で、アジアでのラリークロスは初開催となる。コースは、龍和道(Lung Wo Road)を中心とした1.2キロのコースで、5000人収容のスタンドも設営する。ラリークロスの歴史の中でも、市街地で行うのは今回が初の試みとなるが、過去に同地でフォーミュラEの開催した実績などから、FIAもGoサインを出したものと見られる。投資額は8,000万香港ドルを予定する。

 チケットの詳細は未定だが、アジア初開催で、シーズンの最終戦となっており、ポイント争いがもつれていれば香港で決まることになるため、状況によっては争奪戦になる可能性もある。

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