南イタリアの家庭料理を提供する「Penna」が8月10日、香港の太古駅から直結のショッピングモール「CityPlaza」（Shop 314, 3/F, Cityplaza, 18 Taikoo Shing Road, Tai Koo TEL 2886 3378）にオープンした。LUBUDS F&Bグループが経営する。

　広々としたダイニングのインテリアは温かみのあるウッド調をベースに仕上げ、「高級感ある」椅子を置く。柔らかなイエローの照明とウオールアートが家庭的な雰囲気を演出し、「落ち着いた雰囲気の中で南イタリア料理を楽しめるよう」設計した。2人席、4人席を中心に並べる。

　メニューは、LUBUDS F&Bグループの劉銘佳シェフが手がけた。ペニンシュラグループで働いた経験などから生まれる伝統的なイタリア家庭料理のレシピを基本に「忠実に再現しながらも、世界各国の料理の影響も感じさせるメニューに進化させた」という。手打ちパスタ、スープ、シーフード、肉料理などの幅広いメニューを手頃な価格で提供する。

　ランチセットメニューは、168香港ドルの2コース（前菜1品、メイン1品）、208香港ドルの3コース（前菜2品、メイン1品）を用意した。ブッラータチーズのサラダ、パルマ産生ハムのメロン、アサリの炒め物など7種類の前菜から選ぶことができる（アサリや牛肉のカルパッチョは38香港ドル追加）。

　メインは、カルボナーラ、チキンのロースト、トマトとチーズのスパゲティー、ワイルドマッシュルームのリゾットなどを用意した。シェフ一押しのメイン料理は、赤エビとホタテのフェットチーネ（68香港ドル追加）で、米国産プライム・サーロインのグリル（8オンス）ブラックペッパーソース添え（98香港ドル追加）も用意した。

　看板メニューのカモもも肉のリゾット「Confit Duck Leg Risotto with Beetroot and Gorgonzola Cheese」はフランス産の高級カモを使う。カモのもも肉をじっくりと煮込み、次にフライパンで焼く。ビーツで赤紫色になったリゾットとゴルゴンゾーラチーズと組み合わせる。カモのコンフィから染み出た肉汁と脂が、リゾットに絡む。

　シーフード類はラビオリ「Lobster Ricotta Cheese Ravioli」を用意。リコッタチーズ、ほうれん草、松の実を詰めたパスタのポケットに、カナダ産ロブスター2分の1尾を添え、ロブスターソースを絡める。カルボナーラやグリーンアスパラガスのリゾット、ブラッタチーズ添えなどの定番メニューも用意した。

　スナックメニューも充実させ、トリュフチップス「黒松露薯片」やチキンウィング「水牛鶏翼」（78香港ドル追加）、チーズの盛り合わせやエビのガーリック「香蒜辣椒炒虎蜆」（148香港ドル追加）なども並べる。

　ハチノス（トリッパ）は、ヨーロッパでは人気の食材で、トマトソースで煮込むのが定番だが、同店ではイタリアン・スナックとして提供する「唐揚げDeep Fried Beef Tripe」や、イタリアで愛されている内臓料理で、ハーブ、ニンニク、バターでグリルし、トーストを添えた「骨の髄のオーブン焼き（Roasted Bone Marrow with Baked Oysters）」のほか、ハーブ、バター、ブランデーを加えて焼き上げたイタリア産エスカルゴのロースト「Roasted Italian Escargot」などもメニューに並べる。

　オーストラリア産和牛を使用したサーロインステーキ「Charcoal Grilled 10oz M5 Wagyu Beef Sirloin Steak」や、地元で人気の高い「三黄鶏」を使った「Roasted Three Yellow Chicken with Chicken Gravy」などもシェアしやすいメニューとしてそろえる。

　営業時間は11時30分～22時。