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香港に居酒屋「沖縄酒場新町」 沖縄メニューを中心に、カラオケも

カウンター10席のみのプライベートな空間

カウンター10席のみのプライベートな空間

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 沖縄居酒屋「新町」(1 /F, 12 St.Francis Street, Wan Chai TEL 3481 0311)が7月31日、香港の灣仔にオープンした。

タコライスなども提供

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 同店のコンセプトは、「店長のしょーちゃんが提供する沖縄の空間、沖縄料理とカラオケが楽しめる店」。金鐘と灣仔の間に位置し、ギャラリーやカフェなども立ち並ぶ坂道である聖佛蘭士街(セント・フランシスストリート)で、カラフルな色のネオン看板が目立つ同店。店内にはオリオンビールのちょうちんをつるし、カウンター10席を用意する。

 もともと同店を経営するグループが灣仔で経営する焼き鳥店「Yakitori Kobako」で、週末を中心に時折、上階で営業していた「ニュータウン」を移動し、独立させたもの。同グループが沖縄の国際通りで展開する「琉宴酒場」で提供しているメニューを中心に、沖縄の要素が強いメニューをまとめた。

 店長の「しょーちゃん」こと稲福昭吾さんは2014年、沖縄から来港。最初は香港にはワーホリ制度を使って来港し、その後、台湾や沖縄での経験を経て、再び香港に移り住んだ。同グループで展開する「黒龍ラーメン」「すし政」などで働く際、生活は香港の人たちにどっぷり漬かる環境だったが、そんなときに日本人が集まる居酒屋を見て、「日本人社会のコミュニティー、空間も悪くない」と店を開きたい気持ちが芽生えたという。

 カウンター越しの調理場に立つのは料理長の田嶋大介さん。ジャンルを超えた料理経験を積んだ後、香港に行くことを前提に沖縄でも生活した。沖縄を代表する料理を中心に提供する。前菜は「もずく酢」(38香港ドル)、「とうふよう」(42香港ドル)、「クーブイリチー」「ミミガーポン酢」(以上48香港ドル)など。豚肉を使ったメニューは「ポーク卵」(98香港ドル)や「あぶりソーキ」(128香港ドル)もそろえる。

 「らふてぃ」(98香港ドル)は、泡盛と黒糖を使って3時間煮込み、しょうゆとだしを使う。同店では豚のだしとカツオのだしを混ぜた。豚足の煮物「てびちぃ」(35香港ドル)のほか、「大根」「半熟卵」(以上15香港ドル)や、「もち巾着」「揚げ豆腐」(以上25香港ドル)など、おでんメニューも展開する。

 珍しいオリジナルメニューとなる「スライスてびちぃ」(42香港ドル)は、「煮込んだてびちぃをラップを使って冷やし、箸を入れるとすっと切れるのが特徴」だという。

 ほかにも「ゴーヤーチャンプルー」(98香港ドル)をはじめとしたチャンプルー類、「沖縄そば」「タコライス」(以上78香港ドル)も用意した。ドリンク類も「泡盛」を中心にそろえ、琉球グラスで提供する。

 さまざまな沖縄料理を提供する中、メニューには書かれていないが「夜定食」も用意。5~6種類のおかずにおでんベースのスープ、ご飯をのせて提供する。「一人でフラッと来てくださる方や飲食店の仕事を終えた人などの業界関係者もオーダーしやすいようにした」という。「席数の少ない店なので、いろいろな要望に応えていけたら」とも。

 22時までは沖縄民謡をベースとしたBGMを流しているが、22時を過ぎると店全体がカラオケラウンジに切り替わる。カラオケは300香港ドル追加で、おつまみ、氷、カラオケ代が含まれるが、そのまま食事だけを楽しむこともできる。

 「ゆくゆくは皿もやちむんなどを入れて、さらに沖縄要素を強くしていきたい」と稲福さん。

 営業時間は18時~翌2時。日曜定休(月によって異なる。)

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