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クルーズ船「ロイヤル・カリビアン」、香港をハブに日本を回るツアー催行へ

香港を発着としたクルーズ船運航を発表したロイヤル・カリビアン

香港を発着としたクルーズ船運航を発表したロイヤル・カリビアン

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 世界各地でクルーズ船を運航しているアメリカのロイヤル・カリビアン・インターナショナルは8月4日、香港を拠点に8月から10月にかけて日本やシンガポールなどを結ぶクルーズ船の運航を再開すると発表した。延べ2万人が乗船できる予定で、新型コロナウイルスコロナ禍で止まっていたクルーズ船での旅行を提供する。

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 ロイヤル・カリビアン・インターナショナルはノルウェーの3つの船会社による共同出資により1969年に設立された。本社は米マイアミにある。2021年3月現在24隻を保有する。近年は香港のほか、上海、シンガポールなどを拠点に3~7泊というの短めのショートクルーズも展開するなど、敷居を低くして、気軽に楽しめるサービスを提供してきた。

 クルーズ業界は、新型コロナウイルスコロナ禍の影響で経営に大きなダメージを受けたが、世界的に観光が復活する中、厳しい防疫措置を取っていた香港も撤廃され日常が戻っている。香港は富裕層も多く、人気の渡航先である日本も新型コロナウイルス感染症の分類を5類に移行したことから、香港と日本を結ぶクルーズにも力を入れる。

 香港は、海岸線から離れるとすぐ深い海であるところが多いため、大型客船が寄港しやすい地形を持つ。旧啓徳空港(Kai Tak Airport)に大型のクルーズ船ターミナルを建設したのは、その地形と日本や東南アジアへ向かいやすい場所にあることからクルーズ船のハブになることを期待してのことだ。

 航行する客船「Spectrum of the Seas」は、2019年に就航した大型客船で、16万8,666トン、全長348メートル、全幅は最大41メートル、喫水が8.5メートル、エンジン出力は6,694馬力、巡航速度は平均22ノットで運航する。デッキ数は16、収容人数は5,622人(うち1,551人がクルー)、客室は2,137室、エレベーターは17機設置されていする。

料理は日本、アメリカ、イタリアン、火鍋、カフェ、バーなど飲食だけで19店舗もあるほか、バンジージャンプ、室内ゴーカート、無重力を体験できる施設、スイミングプール&スライダー、ミュージックホール、カラオケ、360度楽しめるカプセル型の展望デッキなど、長期間滞在しても客を飽きさせない施設を用意している。

 香港地元の旅行会社などで販売がスタートし、例えば一例として日本行きでは、香港→長崎→熊本→鹿兒島→横浜の7泊8日のルートででは9,590香港ドル~に設定されている。他にも、香港→那覇→上海ルートが4泊5日で4,038香港ドル、香港→フエまたはダナン→シンガポール線は5泊6日で2,410香港ドル~に設定された。2024年のクリスマスシーズンおよとび年始のクルーズとして、香港と石垣島と沖縄の島を回る路線ルート、香港を出発し鹿児島・宮崎・長崎・福岡を巡るルート、香港→チェンマイを目指すものなど、多彩な航路路線を提供する予定となっている。

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