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香港の埠頭に大型クルーズ書店「ドウロスホープ号」 蔵書2000冊超

香港に寄港中のドウロスホープ号

香港に寄港中のドウロスホープ号

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 香港・尖沙咀のショッピングモール「Harbour City」内オーシャンターミナルの埠頭(ふとう)に現在、大型クルーズの洋上書店「ドウロスホープ号」が停泊している。同船は昨年5月に就航した後、既に東南アジアの9つの港を訪れて香港に到着し、香港市民や観光客が乗船して楽しむことができる機会を提供している。

本を展示販売する船内の様子

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 企画は、ドイツに本部を置く非営利団体「GBA Ships」。同団体は、文化交流プログラム、社会奉仕活動、洋上書店を通じて「国際理解を促進する船舶」を運航している。1970年以来、150以上の国と地域で1570回以上の寄港を行い、5000万人以上の乗船客を迎えてきた。

 船内では、2000タイトル以上の書籍を展示し、手頃な価格で購入できるようにする。展示・販売する書籍は、フィクション、科学、医学、アート、言語、宗教、趣味、料理、スポーツなど幅広いジャンルの英語書籍を用意。本を選びやすいよう、3段程度の本棚を船内各所に配置し、本の表紙を並べて展示するなど工夫を凝らす。

 児童書、学術書、辞書、地図帳なども並べるため、子どもも含めて幅広い世代が楽しめるタイトルを用意し、家族で楽しむことができるように設計する。内ではバッグ、マグカップ、Tシャツ、キーホルダー、ペンなどの土産やグッズも販売する。

 同企画は、船長や乗組員を含むそのチームが30カ国以上から集まった100人以上のボランティアで運営。ドウロスホープ号のトム・ダイアー船長は「世界的に有名な香港の街を探検し、活気あるコミュニティーとつながる機会を得ることに興奮している。私たちのクルーとスタッフは、地元の文化に浸り、地域社会に奉仕することを願っている」と話す。ダイアー船長は1980年、香港でGBA Shipの初代船「ロゴス」に乗船した経験も持ち、同組織の5隻の船全てに乗船しているが、2隻目の船「ドウロス」で勤務していたときに妻との出会いがあり、その後2人の子どもは乗船中に港町で生まれた。「ぜひ乗組員たちともコミュニケーションを取って、それぞれが持ついろいろな物語を聞いてみては」とも。

 香港滞在中、チームは「Ultimate United」「Praxis Charity」などの地域団体と協力し、食糧配給、地元農業の支援、難民・亡命者への支援、リハビリへの貢献など、さまざまな地域活動プロジェクトにも参加している。

 乗船は事前登録制で、指定のサイトより申し込みが必要。7日先までのチケットが毎週日曜夕方から予約できる。予約必須。乗船口はオーシャンターミナル2階・旅客待合ホール。OTE202の「塚田農場」向かいで、乗船時に入場料20香港ドル(現金のみ)が必要となるが、大人同伴の12歳未満の子どもと65歳以上の高齢者は無料で入場できる。船内ではクレジットカードにも対応する。

 営業時間は12時30分~20時15分。月曜休船。今月26日まで。

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