国際自転車イベント「香港サイクロソン」が10月22日、開催される。香港政府観光局(HKTB)が8月31日、明らかにした。
昨年4年ぶりに復活したサイクロソンは26キロと48キロの2種類のレースが行われたが、今回は50キロ、30キロ、ファミリー・ファン・ライド、男女の各オープンレース、CEOチャリティー&セレブリティーライド、UCIクラス1.1ロードレースの7種類を行う。
今年の大会は、50キロと30キロが新しいルートとなる。50キロは尖沙咀東(Tsim Sha Tsui East)にある帝国中心(Empire Centre)前をスタートとし北上。高速道路などを走りながら青馬大橋(Tsing Ma Bridge)、汀九橋(Ting Kau Bridge)を走った後、南下して昂船洲大橋(Stonecutters Bridge)を通過する。その後、北東に向かい、尖山隧道(Eagle's Nest Tunnel)を抜け、Heritage 1881の前がゴールとなる。30キロはスタート地点から青衣(Tsing Yi)まで同じだが、青馬大橋や汀九橋を走らず、そのまま折り返して南に向かう。昂船洲大橋を過ぎ、そのままHeritage 1881がゴールとなる。ほかのレースは、長さやルートは少し異なるが基本的に梳士巴利道(Salisbury Road)を周回するコースを設定する。
2018年にプロの自転車レース「ハンマーレース」が行われたが、今回は5年ぶりにプロ自転車レース「UCI 1.1 級公路單車賽事(Union Cycliste Internationale 〈UCI〉 1.1)」も復活することになった。
レースの参加方法は先着順で、専用サイトで申し込みを受け付けている。50キロ・30キロの応募資格は16~70歳で、参加人数は合わせて5200人。参加費は、50キロ=650香港ドル、30キロ=330香港ドル。初参加者と2017年より前に参加したことがあるライダーは、主催者の技術評価の審査を受ける必要があり、合格者には9月下旬に通知する。
親子で自転車が楽しめるファミリー・ファン・ライドは、子どもは6歳以上で、子どもをケアする大人は18~70歳。定員は200人で、参加費は100香港ドル。男女の各オープンレースは16~70歳で、参加費は400香港ドル。CEOチャリティー&セレブリティーライドは、参加費はないが、社会貢献の意味を込め100~500香港ドルをチャリティーとして支払う。
復活する「UCI 1.1」はプロライダーによる競技。梳士巴利道を中心とした4.3キロの周回コースを走るため、目の前を走る選手を何度も応援することができる。かなりのスピードで走行するため、プロライダーの身体能力やスキルなどを直接見ることができる。
競技当日の10月22日深夜1時から周辺道路が通行止めになることから、HKTBは沿線や近隣住民に対して注意を呼びかけている。
香港政府としては、サイクロソンのみならず、マラソン、競馬、ラリークロスなど、いろいろなスポーツ競技を開催することで、世界から観光客を呼び込みたい考えだ。