香港西端にスタイリッシュなレストラン-洋食と台湾料理を一緒に

新鮮な魚介類ととろけるチーズを使い、クリスピーな食感に仕上げた「千島醤海鮮薄餅」

新鮮な魚介類ととろけるチーズを使い、クリスピーな食感に仕上げた「千島醤海鮮薄餅」

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 以前は中環周辺の中心部にあった飲食街エリアが西の方角に徐々に移動する中、西端のケネディタウン(堅尼地域)に昨年末、洋食と台湾料理の両方を提供するレストラン「Landmark Western」(Shop A, G/F, Pearl Court, 8 Holland St, Kennedy Town, Western District)がオープンした。

寛ぎやすさを大切に仕上げた店内の様子

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 同エリアは築40年以上のビルが立ち並び、これまで住宅街のイメージが強かったが、最近は多くのレストランやカフェが中心部といわれるセントラルエリアから家賃高騰などを理由に上環や西環エリアに続々と進出していることもあり、飲食店の出店が続く場所だ。このエリアのランドマーク的な存在として多くの人に知ってもらいたいと考え、オーナーのベンさんは店名を「ランドマークウエスタン」と名付けた。

 「一回出来上がった壁を塗り直したり、椅子の座り心地や照明を調整したりなど、オープンするからには自分の納得のいくまでやりたかったので準備期間を長く要した」と振り返る。店内には、ソファ席や木製の椅子、バーチェアなどさまざまな椅子を用意。椅子の座り心地や高さによって来る度に新しい心地を感じてもらいたいと細部にまで工夫を凝らす。日暮れに合わせて照明を徐々に暗くし、穏やかな音楽を流すほか、時間制限を設けていないため、会話と食事をゆったり楽しめるのも特徴だ。

 料理は、洋風料理と台湾料理を同時に楽しめる。「この辺りはお年寄りが多いので、子どもや孫が食べたいのに自分が食べたいものがないと困るし、10年以上台湾で住んでいた友達が香港に帰ってきたから、パスタやピザの洋食ラインに台湾テイストの料理も加えてみた」とベンさん。

 台湾料理の定番といえば「台湾滷肉溏心蛋飯」(68HKドル)だが、ソースから半熟卵、漬物まで手作りにこだわる店は香港ではまれ。2時間かけて煮込んだ豚のバラ肉と、八角や花椒など香辛料でゆでたアヒルの卵をご飯に載せ、最後にはシナモンやバジルなどで作ったソースをかけて完成させたもの。「台湾人が食べてもうなるほど。」と自信を見せる。

 ほかにも「千島醤海鮮薄餅」(108香港ドル)は、その日に水揚げされた新鮮な魚介類を使うほか、チーズは試行錯誤をした結果、デンマーク産のモッツァレラを使うことに決めたという。「ピザを取るときに糸を引くトロトロのチーズが一層食欲をそそる」と、ベンさんは料理と店への思いを熱く語る。

 営業時間は11時30分~23時。

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