香港では1月25日からの1週間、銅鑼湾のビクトリアパーク(維多利亞公園)、東涌の道足球場所、旺角の花墟公園、沙田の源禾遊楽場など15カ所で「年宵花市」が開催される。
同イベントは旧正月前に香港全土にわたって開催するもので、新たな一年の運気を上げようと、「金運をもたらす」とされるキンカンや、「良縁を招く」とされる桃の花、蘭、水仙など、鉢植えや切り花を販売する生花店を中心に多くブースが並ぶ。焼きイカやギョーザ、フランフルトなどのフード屋台が出店するほか、午(うま)年関連の正月グッズを販売するなど、いわゆる「縁日」のようなイベント。寝具の販売、調理器具の実演販売など正月とは全く関係のないブースもある「香港らしさ」で、毎年連日、夜遅くまでにぎわう。
出店に関しては昨年11月にオークションで場所が決められ、出店権の最低価格も前年比で5%上昇。生花の区画でも9000香港ドル以上が必要となった。一番良いとされるビクトリア公園の銅鑼湾に近い区画を最高値で落札したのは、結婚披露宴などを主なビジネスとする中華料理チェーン「会所一号」で、昨年より80%高い54万ドル(約710万円)で落札。採算度外視の行動は地元でも話題になったばかり。
旧正月大みそかの1月30日は夜通し開き、金額は最終日に向けて徐々に安くなっていく。会期は31日まで。開催時間は12時~24時(最終日旧暦元日は翌朝6時まで開催)。