香港・ランタオ島の南シナ海を望む長沙ビーチにあるレストラン「Bathers」(32 Lower Cheung Sha Village, South LantauTEL2504 4788)が5月20日、夏に向けて新しい地中海風のビーチメニューの提供を始めた。
ランタオ島の南海岸に位置する長沙泳灘(Cheung Sha Beach)は手つかずの透明な海で、度々「香港のベストビーチ」にランクインする。全体で3キロの美しい海岸が続き、上長沙泳灘(Upper Cheung Sha Beach)と下長沙泳灘(Lower Cheung Sha Beach)の2つのセクションがあり、散歩や、初心者向けのSUP(スタンドアップパドルボード)やカヤックなどを楽しむことができる。東桶や梅窩からバスで行くことができるが、どちらからでも山を越えるため、香港で数少ない「人が少ない」エリアとして知られる。
海の家のような同店は、屋根がありながらも、砂浜に刺さるビーチパラソル、そこから続く海を目の前にした立地にあり、落ち着いたグレーと鮮やかなターコイズブルーなどを使って店内をまとめている。最大120人まで収容できる空間で、さまざまシーンに対応する。
今回、バルセロナ出身のサルバドール・ベネディクトシェフとのコラボとして地中海風ビーチ料理を提供する。ベネディクトシェフは幼い頃から料理に親しみ、母親が台所で伝統的な家庭料理を作るのを手伝っていた。その後、バルセロナ・ホスピタリティ・アカデミーで学び、バルセロナのレストランや高級ホテルで修業を積み、2018年に香港に移り住む。2023年からSOHOのタパスも人気のスペイン料理「MAJO Tapas Paella Bar」の厨房(ちゅうぼう)を率いている。
新メニューは、海と陸の恵みをふんだんに使い、アラカルトとして前菜には、トーストしたサワードウブレッドにエキストラバージンオリーブオイルドレッシング、トマト、オレガノ、バジルをトッピングしたブルスケッタ「Bruschetta al Pomodoro」(95香港ドル)や、外はカリッと中はトロッとしたイベリコハムのコロッケ(120香港ドル)、簡単に塩で調理したガリシア産ピーマンのタパス「Pimientos del Padron」 (85香港ドル)、チェリートマト、ルッコラ、ペストドレッシングを添えたブラータサラダ(145香港ドル)などをメニューに加えた。
新鮮なホタテをエシャロットし、バター、白ワイン、パン粉で焼いたホタテグラタン(4ピース140香港ドル)のほか、スペイン産タコのグリル(175香港ドル)なども用意する。
メイン料理は、シーフードソース、白ワイン、バター、丸ごとエビのグリルを添えたエビのリングイネ(195香港ドル)やスペイン風子豚のロースト(4分の一=395香港ドル、2分の一=750香港ドル)など。子豚は16時間かけてじっくりとローストした後、高熱のオーブンで仕上げるため、皮はパリパリと、中身は柔らかくジューシーに仕上げ、グリルしたパイナップルとイチジクのソースを添える。ニュージーランド産ホッケの切り身にカリカリのフライドポテトとタルタルソースを添えた衣にビールを使ってサクサクに仕上げたのフィッシュ&チップス、トーストしたフォカッチャ・ブレッド、オニオン・コンフィ、トマト、ルッコラ、サイドにフライドポテトを添えたアンガスビーフステーキサンド(以上190香港ドル)など、定番のビーチ料理もある。
キッズ専用メニュー(140香港ドル)も用意し、フライドポテトとミニ和牛チーズバーガー、フィッシュ&チップスなどから好きなメインを1つ選び、ソフトドリンク、自家製アイスクリームをセットにしたメニューや、マンゴームース、ココナツクリーム、レディフィンガー、ライムの皮がトッピングされたマンゴーとココナツのトライフル(88香港ドル)などのデザート類も用意する。
同店は週末と祝日の朝9時から朝食営業も行っているため、ビーチで一日を過ごせる。フレンチトースト(85香港ドル)やエッグベネディクト(95香港ドル)のほか、オムレツなどの朝食メニューも用意する。ラズベリーやスイカなどを使ったジュースに加え、休日の朝食時に合わせ、ワインやプロセッコなどのアルコールメニューも用意している。
営業時間は11時~22時(土曜・日曜・祝日は9時~)。