今年はベネチアの商人マルコ・ポーロが中国への旅に出て700年に当たることを記念して、イタリア食材や料理、文化の大型共同企画が現在、ザ・ペニンシュラ香港を中心に展開されている。
10周年を迎えたMercatoのオーナでもあるジャンドニコ・カプリオーリシェフ
同企画は、ザ・ペニンシュラ香港がイタリアと中国の間の長年にわたる文化交流に敬意を表し、イタリア貿易促進機構と在香港イタリア総領事館の支援を受け、イタリア高級食材店「Mercato Gourmet(メルカート・グルメ)」の協力の下、開催する取り組み。ヨーロッパとアジアを結ぶ壮大な食の伝統にスポットライトを当てた。マルコ・ポーロは当時、「異国の文化と伝統の謎を解き明かしたいという願望に駆られて旅に出た」とされ、イタリアと中国の文化大使として名を残し、その後時代を超えて、芸術、文学、技術、料理の交流が続いている。
今回の企画の背景には、香港に長年住み、メルカート・グルメを率いるシェフでオーナーのジャンドニコ・カプリオーリ(Giandomenico “Gianni” Caprioli)さんの存在がある。香港に住む日本人にも人気のあるメルカート・グルメは、チーズやハム、パスタをはじめ、オリーブオイルやワインなどイタリア直輸入の食材が手頃な値段で購入できると人気を集め、香港内では現在、灣仔永豐街の旗艦店をはじめ4店舗を展開。その一店舗がザ・ペニンシュラ香港のアーケード地下(Shop 6-8, Basement Level)に出店しているが、今年は同ブランド開始から10周年を記念した年でもあることから、今回の取り組みにも参画している。
ホテル内のレストラン企画としては、6月14日・15日の2夜限定で、Felixでシチリア料理の有名シェフRiccardo La Perna(リッカルド・ラ・ペルナ)シェフを迎え、同レストランのAurelie Altemaire(オーレリー・アルテメール)料理長と考案した特別メニューを披露する。6品のコースメニューには地中海の美味が勢ぞろいし、シチリア産赤エビのブッラータフォーム添えや、イエローテールのオシェトラキャビアタルトなどが含まれ、食事を楽しんでもらいながらソプラノ歌手の生演奏でもてなす。
6月21日は、ビクトリアハーバーとスカイラインを一望できるパノラマの景色が特徴のホテル内Sun Terraceと呼ぶ広々とした会場で「地中海アルフレスコ・ナイト」を開催。ビュッフェスタイルの地中海料理を提供する。バーベキューグリルやシーフード、サラダやパスタステーションからの料理などに加え、ムードを盛り上げるDJによる音楽なども予定する。17時30分のカクテルレセプションで始まり、19時からディナーを提供。 ドリンクカウンターもフリーフローで対応する。
6月22日~7月31日は、ペニンシュラ系列で、香港島南側の浅水湾(レパルスベイ)にあるコロニアル建築が象徴的な「The Verandah」で、イタリアから取り寄せた食材を使い特別メニューを提供する。
7月31日まで。