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横浜家系ラーメン「町田商店」香港初出店 再開発進む啓徳地区に

啓徳「AIRSIDE」にオープンした「町田商店」の横浜家系ラーメン

啓徳「AIRSIDE」にオープンした「町田商店」の横浜家系ラーメン

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 横浜家系ラーメンとして国内で急速に成長を遂げた「町田商店」(Shop No. G011 on the G/F of the Retail Portion of Airside 2 Concorde Road, Kai Tak)が6月27日、MTR啓徳駅に直結する「AIR SIDE」にグランドオープンした。香港はFC店として展開する。

ブランドカラーの赤を使った店舗の様子

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 同店はすでにニューヨークやベトナム、フィリピンなど5カ国に展開し、日本国内だけでも「町田商店」として140店舗、他のブランドも含めると世界で780店舗を展開するギフトホールディングスが手がける。同社の笹島竜也副社長も来港し、「香港市場についてはコロナ前よりアジア戦略のひとつとして出店を考えていた」と進出の背景を話す。

 店舗は「AIR SIDE」の地上階に位置し、窓も大きく開放的な店内に約60席を設けた。ブランドカラーの赤を使いながら、茶色、そして椅子は赤や黒などでモダンな印象にまとめている。日本の一般的な店舗より2~2.5倍の広さだという。

 「本来は日本の味をそのまま再現すること」を前提としながらも、「ブラインド調査も含めた数回の市場調査で、しょっぱいとの声もあった」と話し、香港市場に向けて「一般的にタレを減らすとうま味が減っていしまうが、塩味を引きつつも、うま味を残す」など、調整した部分があるという。「韓国市場だけが日本と同じ味で勝負ができる」といい、「一般的にアジア市場はしょっぱさを感じる人が多い」と分析する。

 中太の麺と、鶏ガラを加えたとんこつ醤油に鶏油(チーユ)を浮かせたスープが特徴の横浜家系ラーメン。具材はチャーシュー、ほうれん草、海苔(のり)が一般的で、同ブランドには、うずらの卵がトッピングしてある。シンプルな「横浜家系E.A.K.拉麺」(88香港ドル)、チャーシューや海苔が3枚ずつに味付け卵も追加した「横浜終極MAX拉麺」(118香港ドル)を中心に据える。ここにさらにチャーシューや豚のミンチ、メンマなど追加の具材を15香港ドル~追加できるようにし、麺も20香港ドルで追加することができるようにした。製麺は日本と同じような麺にするために研究を重ね、香港で製麺している。

 日本では季節限定のような形で提供するつけ麺「魚介豚骨沾麺」(118香港ドル)も定番メニューにラインアップしたほか、丼物やサイドメニューも充実させ、ウナギ丼「鰻魚丼」(78香港ドル)や、エビ天ぷらをのせた「海老天婦羅丼」、「厚切叉焼丼」(各68香港ドル)なども用意した。今後再度メニューにカリフォルニアロールなども投入していく予定だという。

 「香港はすでに日本のラーメン店もたくさんあり、香港人は味の違いや分類が分かる思う」と笹島さん。「だからこそ、この家系というカテゴリも理解してくれる可能性が大いにある」と期待を寄せる。 1日300杯程度の売り上げを見込む。

  営業時間は12時~22時。

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