香港に2016年に進出したすし店「うまい勘助」(Shop OTG04A, G/F, Ocean Terminal, Harbour City, Tsim Sha Tsui, TEL 2115-9956)が8月20日、全ての注文を時間制で100種類以上のメニューから食べ放題を提供するスタイルに業態転換した。同ブランドは宮城を中心に、東北、関東、東海、香港、マレーシアで「うまい鮨勘」の屋号で、国内外30店舗を展開している。
東京発のすし店として1997年に創業した同ブランドの旗艦店は、かつては築地市場で行列のできる人気があり、香港店は同ブランドにとって初の海外進出の場所。日本から食材を毎日仕入れ、その食材を使ったすしを中心に提供している。香港は海外進出の最初の店舗で、2022年に同じエリアで場所も拡張している。店内には128席を設け、すしをメインにしながらも天ぷらや和牛しゃぶしゃぶなどもメニューにラインアップする。
カウンターには目玉のウニの板をずらりと並べ、香港人のすし職人がオーダーを裁く。「プレミアム和食食べ放題」(2時間)メニューは全部で3種類。488香港ドルのセット「豊洲ベーシックメニュー」には、刺し身、すし、巻物、天ぷら、串焼き、揚げ物、丼物など66品目から注文が可能。
「豊洲デラックスメニュー 」(688香港ドル)には、 日本直送の季節の刺し身3種盛り合わせを含み、488香港ドルの基本メニュー全66品が食べ放題になるほか、 合計94品目が注文可能で、長崎産アオリイカの中トロずし、北海道産ホタテのすし・天ぷら、磯焼きアワビ、焼きガキ、車エビ串、牛タン串、魚のカマ塩焼きなども。
888香港ドルの「豊洲スプリームメニュー」は、大トロ、北海道産生ガキ、鹿児島県産A5和牛の刺し身・串焼き・すき焼き・しゃぶしゃぶ、北海道産ズワイガニの天ぷら、北海道産ホタテの天ぷら、フォアグラの串焼き、アワビの串焼きなどを用意した。さらに200香港ドル追加で北海道産の「A級」のウニも食べ放題となる。
ウニ好きな香港人はウニの種類だけでなく、生産者の名前や番号の違いなども知る客までいるため、仕入れ状況によるものの、さまざまな種類を店頭に並べるという。ウニの特別価格は9月末までで、浜中から「小川の赤ウニ」「マルキの極上赤ウニ」、根室の「富美丸の黄色ウニ」「鴎洋水産の白ウニ」などを用意する。
QRコードから注文するが、すし以外の全てのメニューは1卓につき1人4品までとし、人数分をまとめて注文することができるが1回のオーダーが終わると8分間は次のオーダーができない。すしは別途注文シートに希望のネタをチェックするが、1回の注文で1人5貫まで。なくなり次第また次の注文ができる。
業態転換から約10日、「当初はディナー客が殺到するかと想定してものの、実際の利用は同単価であってもランチの時間帯の利用が多い」という。
営業時間は、ランチ=12時~15時30分、ディナー=17時30分~22時。