香港政府統計処は香港の人口動態について調査をまとめた「香港的女性及男性-主要統計數字(2024年版)」を8月26日、発表した。
2023年末時点で香港の総人口は前年比0.7%増の752万7900人とわずかに人口が増えた。15歳以上の労働人口参加率は2022年の56.1%から2023年は55.2%に減少した。香港政府は、これらのデータを、香港についての各種政策に反映させる。
人口を詳しく見ると、男性は前年比0.5%増の342万5300人、女性は同1.0%増の410万2600人で女性の方が2割多い。香港の未来を担う0-14歳の人口は同1.7減の75万9800人、一方、65歳以上は同5.9%増の168万9100人と少子高齢化が進んでいることが分かる。世界屈指の長寿都市である香港だが、平均寿命は、男性は2022年の80.7歳から82.5歳、女性は同86.8歳から87.9歳に伸びた。ただし、2022年はコロナ禍期間中の数字であることは考慮すべき点となっている。
婚姻状況については、25歳~64歳の未婚者は同1.9%増の121万700人で、内訳は男性が同同2.1%増の61万5500人、女性が同1.7%増の59万5200人だった。2023年は4万7723組が結婚をし、初婚の中位数は男性が32.5歳、女性が30.9歳と晩婚化が進んでいるとした。
教育レベル(ドメスティックヘルパーを除く)では、小学校が88万5600人、初等中学が94万8300人、高等中学が199万1400人、専門教育(非学位)が56万200人、専門教育(学位)は173万9600人となっている。教育熱心な香港人らしく、教育水準は年々上がっているとしている。
香港の労働状況についても書かれている。15歳以上の労働人口参加率(ドメスティックヘルパーを除く)の55.2%のうち、男性は同64.7%から同63.6%に、女性は同48.4%から同47.7%に減少しており、社会の中核を担う働き手が減っているのがわかる。平均月収の中位数はは同2万ドルから同2万500香港ドルに増加した。うち男性は同2万1,000香港ドルから2万2,800香港ドルへ、女性は1万8,000香港ドルから1万9,200香港ドルにアップした。最も月収が多い職業は、男性では専業人員の4万9700人、女性は経理の4万5000人となっている。
医院管理局管理下の病院で入院および通院していた患者で死亡した人は、同164万1002人から190万5905人に増加。死亡原因のトップはがんとされる。