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香港に菠蘿包バーガー「BOLOBOLO」 期間限定商品も

香港のローカルフード菠蘿包をバーガーに

香港のローカルフード菠蘿包をバーガーに

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 昨年末にオープンした菠蘿包のバーガー専門店「BOLOBOLO」(G/F, 8 Wo On Lane, Lan Kwai Fong, Central)が2月1日、新メニュー「占占菠蘿油(Jam Jam Butter Pineapple)」の提供を始めた。

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 「菠蘿(ボーロ)」は広東語で「パイナップル」を意味するため、菠蘿包とはパイナップルパンのこと。ただし実際にパイナップルが入っているのではなく、日本でいうところのメロンパンのような、ふんわりパン生地にサクサクのクッキー生地をかぶせて焼いたパンで、表面の格子状の模様がパイナップルの皮見た目からこの名前が付いたといわれている。香港ではこれに厚切りバターを挟んで食べることが多く、香港のローカルフードとして定着している。先月の限定メニューはウィスキーとバターを組み合わせた「成人菠蘿油(Naked Wiskey Butter BoloBun)」だった。同店では季節ごとに新メニューを投入している。

 今回採用した「占占菠蘿油」(42香港ドル)は、香港の大衆食堂「茶餐廳」で一般的なジャムパン(油占包)からインスピレーションを受けたもの。ダイス状のパイナップルと自家製のパイナップルジャムを組み合わせた。

 店主の符嘉文さんはもともと広告デザイン関係の仕事をなりわいとする。自分でスタジオを持ち、さまざまな案件に取り組む中、自分の店も出したくなってしまったことがオープンのきっかけになったという。幼い頃は茶餐廳を駆けずり回り、茶餐廳の味とともに育った。そんなホームレシピがベースになっている。

 店舗は床のタイルや入口のサッシに唐楼と呼ばれる古い住宅様式で使われていることも多い「鉄閘」を使い、床には海棠柄のモチーフをあしらうなど香港の要素をふんだんに盛り込んだ。

 メニューは「早餐A」「高蛋白餐」(以上84香港ドル)、「三粒牛丸餐」(109香港ドル)、「好多魚餐」(89香港ドル)の4種類のセットメニューと具材を自由に組み合わせられるメニューを用意。ほかにも「あなたが決めて!どっちでも大丈夫」といった意味合いで香港人同士でよく使われる「是但●」(69香港ドル)というメニューもある。

 オープン後、トレーニングをしたり健康に気を遣ったりする層の顧客が多いことに気付いたという同店。メニュー構成にも高たんぱくなど意識する人に向けたアプローチを盛り込んだ。中環という場所柄、金融街などで働く人も多いという。

 自由に組み合わせるメニュー「自己砌」は、牛ステーキ「牛●」(84香港ドル)、魚のフィレ「炸魚柳」(64香港ドル)、鶏ステーキ「鶏●」、ハッシュブラウン「薯餅」(以上54香港ドル)に、バターかスクランブルエッグかベーコンかチーズを選び、ソースをサテーか香港式のトマトソース、マスタード、バルサミコ酢を選ぶ。

 サイドメニューには、「懐かしの香港スナック」を用意した。シューマイ「炸鱈魚燒賣」(25香港ドル、ミニ=20香港ドル)や魚の春巻「炸魚春手指」のほか、ビーフボール「炸牛丸」、イカボール「炸墨魚丸」(同35香港ドル/ミニ=25香港ドル)なども並ぶ。

 ドリンクにもパイナップル要素をふんだんに反映し、パイナップルティー「凍Bolo菠蘿茶」(28香港ドル)やパイナップルコーヒー「凍Bolo菠蘿●」(33香港ドル)、ソーダ「Bolo菠蘿●打」(28香港ドル)などを用意した。これらにもパイナップルジャムを使う。

 営業時間は11時~18時(土曜・祝日は12時~)。日曜定休。

 ●=手へんに八、●=口へんに拉、●=くちへんに非、●=手へんに流のつくり。

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