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香港海洋公園の双子の赤ちゃんパンダ、名前は「加加」「得得」に決定

名前が決まった双子パンダの「加加」と「得得」

名前が決まった双子パンダの「加加」と「得得」

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 香港のテーマパーク「海洋公園(Ocean Park)」は5月27日、双子の赤ちゃんパンダの名前について、姉が「加加(Jia Jia)」、弟が「得得(De De)」と命名したことを発表した。

多数の来賓出席の下で盛大に行われた双子パンダの名前発表イベント

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 加加と得得は海洋公園で2024年8月に誕生。2匹の母親は人間に換算すると57歳相当で出産し、ジャイアントパンダの初産としては世界最高齢を記録したこと、香港で初めての双子パンダ誕生であったことから、誕生直後から大きな注目を集めてきた。

 2匹は今年2月から一般公開されていたが、正式な名前は決まっておらず、広東語で姉を意味する「家姐(Elder Sister)」と弟を意味する「細●(Little Brother)」の愛称で親しまれてきた。

 正式な名前の決定に当たり、香港在住者を対象とした命名コンテストを実施。約3万6000件の応募の中から、「加加」「得得」が最優秀賞となった。これらの名前について、審査員は「豊かな意味を持っている」と評価している。

 姉の「加加」は「支え合う」という意味をもつ「加」を使用。「加」は広東語と普通話の両方で「家」と「嘉」と同じ発音であり、家族の要素や縁起の良さを表し、家族や国家の繁栄、国民の幸福を表現する名前。

 弟の「得得」の「得」は「成功」を意味し、「香港が何事でも成功する」という意味が込めたという。「得」は広東語と普通話の両方で「徳」と同じ発音であり、国宝であるジャイアントパンダを市民が大切にしている「美徳」を備えていることも表現している。

 名前を発表するイベントは来賓出席の下で盛大に行い、双子の母親の「盈盈(Ying Ying)」がプレゼント箱を開ける映像に続いてポップアップで双子の名前を発表し、観客は大いに盛り上がった。

 2匹は飼育員のサポートを受けながら順調に成長しており、現在の体重は21キロを超える。 ここ数週間は母親のまねをして竹の葉をかじるようになったが、まだ食べられる状態ではなく、母乳に頼って育っているという。

 成長するにつれ双子の性格にはそれぞれの特徴が表れてきており、加加は木登りや運動、探索を一頭で楽しむ一方、得得は社交的で、飼育員や母親の近くにいることを好み、一緒に遊びたがるという。

 5月27日には、ジャイアントパンダが公開されているジャイアントパンダアドベンチャーにアルパイン・エリアがオープンし、加加と得得が母親の盈盈と触れ合えるようになった。「より挑戦的で刺激的な環境を提供することで、ライフスキルの継続的な発達を支援する」狙いがある。

 現在、海洋公園には「加加」「得得」、その両親の「盈盈」「楽楽(Le Le)」、中国建国75周年に合わせて2024年9月に中国政府から寄贈された「安安(An An)」「可可(Ke Ke)」の計6頭のパンダがいる。海洋公園は長年にわたり、動物飼育能力の向上、科学研究の推進、絶滅危惧種の繁殖プログラムを推進しており、6頭のパンダに会いに来ることに加え、絶滅危惧種であるジャイアントパンダの保護活動への協力も呼びかけている。

 ●=にんべんに老。

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