 
 
米シカゴに本社を置き、現在世界80カ国で約1450軒以上のホテルを展開しているハイアットホテルコーポレーションは10月27日、中環のウェリントンストリート(威靈頓街)に「Andaz Hong Kong Central(アンダーズ香港セントラル)」を2027年に開業の見通しであることを発表した。
ハイアットホテルコーポレーションは現在、香港内でグランドハイアット香港、ハイアットリージェンシー香港、ハイアットセントリックビクトリアハーバー香港など計4軒を展開している。
今回開業する「アンダーズ」ブランドはハイアットが展開するライフスタイルラグジュアリーホテルブランド。アジア太平洋地域への継続的な拡大を進めており、本年度末開業予定の 「Andaz Shanghai ITC」や2026年開業予定の「Andaz One Bangkok」、オーストラリア及び太平洋地域初進出となる「Andaz Gold Coast」など開業予定を含めアジアを中心に世界で33ホテルを展開している。アンダーズとはヒンディー語で「パーソナライズ」を意味しており、料理や空間を通してその土地の文化を取り入れた体験を提供することを目指す。日本には2014年、アンダーズ東京で初進出を果たした。
アンダーズ香港セントラル開業に当たり、ハイアットホテルコーポレーションは永泰地産とCSIプロパティーと運営契約を締結した。「Central Crossing」と名付けられた今回のプロジェクトは、ホテルの他に高級商業オフィスや緑地空間の建設、歴史的建造物の保存が含まれている。
同ホテルはビジネスと金融の中心地でありながら、香港の文化と日常も入り交ざる中環に位置する。MTR駅やエアポートエクスプレス駅から徒歩圏内という立地に加え、周辺には香港を代表するレストランやバー、大館、PMQ、セントラルマーケットなど歴史的複合施設も多数存在している。
ホテルは125のゲストルームとスイートルームを備え、イベントスペースとしても活用可能。オールデイダイニングやフィットネスセンターも完備する。加えて、今回、世界で初めて、世界の注目ブランドで構成する「ウェルビーイング体験と美食要素が詰まった」ショッピングハブ「アンダーズ・ビレッジ」を併設する。
 同ホテルの総支配人、エルヴェ・マゼラ(Herve Mazella)さんは「地域に根ざし、香港の精神を宿したこの唯一無二のライフスタイルホテルは、ビジネス、アート、文化、歴史が豊かに融合したこの街を反映し、本物らしさとつながりをたたえる創造的でエネルギッシュな拠点になるだろう。アンダーズブランドならではのライフスタイル体験を香港にもたらし、お客さまに格上の体験をお届けできることを楽しみにしている」と話す。