日本雑貨や食器などを販売する「47日和」(Unit 716, 7/F, SNDO Reads, Phase 2, Twin City, San Dao, Kai Tak TEL 5336-9391)が12月6日、啓徳・三道に移転し、日本の粘土作家「marucoro chan(マルコロチャン)」との新企画「マルコロ昭和商店街」の展示販売も始めた。
マルコロチャンは日本のものと猫をモチーフに、粘土で小さくて丸いチャーム作るアーティスト。同店では今回が4回目の販売展開となる。
「47日和」は、かつて日本旅行雑誌の編集者だったエイミー(黄嘉欣)さんが香港で立ち上げ、育ててきたブランド。過去の取材を通じて出会った人、モノなどを香港に紹介し販売するセレクトショップで、木製品などの取り扱いも多く、店内は茶色とベージュを基調とした色使いでまとめ、スタッフの制服も同系色の色でそろえた。
同店は2021年より、工業ビルの多い觀塘の一角で展開してきたが、新店舗は啓徳駅からほど近い開業したばかりの「SNDO(三道)」に移転した。2024年に開業したカイタックの大型複合商業施設「The Twins」の「Tower I」に続く「Tower II」のエリアで、再開発の進む啓徳の新しいショッピングモールの一角。移転後は昼休みや仕事帰りの新しい層が店を訪れるようになったという。モール自体のグランドオープンはまだ先になるが、現在7階のフロアとグランドフロア、1階など一部が11月半ばより営業している。
「SNDO」7階フロアをライフスタイルブックストア「SNDO READS」と呼び、日本語の本も多く扱う書店や、JUMPSHOP、日本の伝統工芸を用いた服飾雑貨、日本食材を使うカフェなどが並ぶ「日本フロア」に仕上げている。今回の移転はモール側からのオファーがあり実現した。
店内には、神社、だるま、招き猫、富士山など日本を連想させるモチーフのスタンプやマステ、靴下から装飾品まで各種そろえている。販売実績がいいものの一つが「お香」。最近では15分程度の短尺のお香「hiyori」(48香港ドル)などの売れ行きがいいという。
店名の「47日和」には、47都道府県の個性や違いを伝えたいという思いを込め、多くの商品を展開してきたが、ここ数年、エイミーさんは作家とのつながりをより重視し、50人以上の日本の作家と話をし、香港での展開を増やしてきたという。
「marucoro chan」は、岐阜でエイミーさんが出合った粘土作家の作品で、いずれも日本のものと猫をモチーフに小さなチャームを作り上げている。今回は香港に向けて、「昭和の商店街」をテーマにした猫入りのチャーム50種類を制作。1年前から企画し、制作に約3カ月を要したという。商店、喫茶店、本屋、甘味処などのシーンを用意したことに加え、今回初めて猫とこけしをモチーフにした商品も追加したという。価格は198~218香港ドル。
営業時間は12時30分~21時。今後、1月は「縁起物」、2月は「熊」など、テーマを決めてさまざまな商品を日本から集めて展開していくという。