香港年末恒例の屋外ショッピングイベント「第59回回香港ブランド&プロダクトエキスポ・フェア(工展會)」が12月13日に始まった。24日間に及ぶ同イベントは、香港中華廠商聯合會(廠商會)が主催し、銅鑼灣・維多利亞公園で開催する。周辺道路では交通規制なども敷かれるなど、連日多くの香港人来場者が会場を訪れる。
今年も規模を拡大し、2万8000平方メートルの特設会場に12のテーマエリア、900以上のブースを配置した。食料品から、乾燥海産物、美容・健康用品、衣類・履物、家庭用品、台所用品、手工芸品に至るまで、豊富な品をそろえているのが同展の特徴。多くの商品が割引価格で購入できるとあって、多くの人でにぎわう。
今回の工展會では多くの商品を10香港ドルで販売する「10蚊暖心購」、開幕直後のビッグセール「開鑼狂賞周」、クリスマスに向けた大規模セール「聖誕激抵大放送」、閉幕前の在庫一掃セール「閉幕優惠大激賞」などを展開。人気商品が1香港ドルや1折(90%引き)で販売するほか、指定電子決済(BoC Pay+、AlipayHK)を利用すると追加割引も受けられる。
飲食エリアでは小籠包(ショウロンポー)やイカボール、ソーセージなどの香港のB級グルメスナックを中心に、和牛串や焼き芋、エビを丸ごと生地に挟んでプレスし、薄く大きく焼き上げた煎餅など日本由来の露天メニューも並ぶ。アイスクリームやソフトクリームもピスタチオやゴマ、ドリアンなど香港人好みのアイテムを多くそろえた。
さらに、政府が推進する「銀髮経済(シルバーエコノミー)」に呼応し、中高年層向けの「樂齡活力區」を新設した。中成薬や健康食品、栄養補助品などをそろえ、健康相談や体験も提供する。昨年好評だった割引キャンペーン「銀色消費優惠」も継続し、65歳以上の香港居民に発行される「高齢者身分証明カード」利用者には最低5%の追加割引が適用される。
飲食コーナーでは「美食廣場」と「Chill飲Chill食區」が注目を集める。香港の街頭グルメや世界各国の料理が並び、「Chill飲Chill食區」では毎日15時に先着30杯のワインを無料で振る舞う。
舞台では●劇や楽器演奏、舞踊、クリスマスイベントなど多彩なプログラムを予定し、総額400万港元以上の賞品が当たる抽選企画も実施。恒例のミスコン「工展小姐選舉」やキッズモデルコンテスト「工展超級小Model選舉」のほか、ステージでミキシング・スクラッチ・選曲センスを競う「DJ打●大賽」などの人気コンテストも展開する。
廠商會は今回、大埔火災の被災者支援として1,000万香港ドルを寄付。入場料収益の一部も含まれており、工展會は消費促進だけでなく社会貢献の場としての役割も担う。
開催時間は11時~21時(23日~31日は22時まで、最終日は20時まで)。入場料は10香港ドル。毎日19時以降は入場無料(最終日除く)。来年1月5日まで。
●=奥かんむりに号、●=石へんに世に木。