旧正月を前に香港各所で「年宵花市」が始まった。今年も2月11日(旧暦12月24日)から17日(旧暦1月1日)午前7時まで、7日間にわたり14カ所で開催されている。香港島はビクトリアパークの「維多利亞公園年宵市場」のみで、九龍地区は旺角界限街花墟公園、觀塘遊樂場をはじめ4カ所、新界地区は東頭工業區遊樂場、沙咀道遊樂場のほか8カ所、離島は東涌達東路花園のみの開催となる。
14会場のうち9カ所に軽食の屋台を設け、旧正月の準備とグルメを楽しめる場所を提供する。総数約1500店が出店し、市民が新年の植物や花、旧正月用の食材、装飾品などを買いそろえる。赤い紙に吉祥の言葉や祝福の句を毛筆で書き、新年の幸福・繁栄・健康を祈る「揮春」なども購入でき、新年を迎える準備を進める。
最大規模のビクトリアパークでは、例年通り全部で400近いブースが出店。旧正月スペシャル企画として、人気テレビ番組で料理コンテスト形式のリアリティーショー「最紅大廚」も出店した。優勝店、決勝進出店、ホテル、星付きレストランなどが連携し、特別に考案した正月料理を提供する。伝統的な中華料理だけでなく、多国籍料理も含まれる。
今回初めて啓徳スポーツパークの屋外海浜エリアでも開催。海岸エリアを楽しみながら、地元のローカルフードを提供する会場もある。啓徳では30以上の屋台が登場し、さまざまな年越し用品を取りそろえている。新年をテーマにした風船アートやフェイスペイントなど親子体験イベントもあり、親子連れで楽しめる遊び場となる。
花の種類では、桃の花、蘭、水仙、金桔(キンカン)、富貴竹(フーグァイジョッ)が人気。需要と供給により価格が変動するのが一般的な香港では、イベント後半に向けて徐々に安くなっていく傾向が見られ、当初の50%まで下がる可能性もある。同時に、旧正月とバレンタインデーが重っているため、バラを提供する店もあるなど、市民の消費意欲が高まることを期待しており、販売量は前年より小幅な増加が見込まれる。
午(うま)年の今年は、多くのブースが馬のぬいぐるみとおもちゃなど馬に関連するグッズを販売している。シューマイとフィッシュボールのぬいぐるみもSNSで話題に。中高生や大学生が展開しているブースも多く、ひもブレスレット、ぬいぐるみ、キーホルダーなどのオリジナルグッズを販売。MBTIをテーマにしたミニバス看板ホルダーや、学生がデザインしたTシャツも人気があるという。
食物環境衞生署の広報担当者は「14カ所の年宵市場の人流状況は、当署のウェブサイトで赤・黄・緑の信号形式で表示し、市民が現場の混雑度を把握しやすくなるようにした。緑は人流が少ない状態、黄色は会場がやや混雑している状態、赤は会場が非常に混雑している状態を示している」と話す。年宵市場から売れ残った花卉(かき)・鉢植えを回収し、同署の職員が旧正月新年に老人ホーム、障害者施設、公立病院へ寄贈する。
営業時間は会場により異なる。ビクトリアパークは、11日・12日=8時~24時、13日~15日=8時~翌1時、16日=8時~翌7時。入場無料。