香港・尖沙咀のラグジュアリーホテル「ザ・ペニンシュラ香港」の最上階レストラン「Felix」(28/F, The Peninsula Hong Kong, Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon TEL 2696 6778)が4月9日、木曜夜に展開する新たな音楽イベント「The Analogue Record Series」を始めた。
香港の夜景を一望できるダイニングとして知られるFelix。床から天井まで広がる窓からは、夕暮れから夜にかけて移り変わるビクトリア・ハーバーの景色が広がり、都市の光と音楽が交錯する機会を提供する。モダンヨーロピアン料理とカクテルで評価を得てきた同店の新企画は、香港の人気レコードストア「The Wake Concept Listening Room」との共同企画として発案。フランスを代表するデザイナーであるフィリップ・スタルク((Philippe Starck)さんが設計したスタイリッシュな空間を舞台に、「アナログレコードの温かみある音と、特別に用意されたカクテルやスナックを組み合わせた体験型シリーズ」として提供する。
毎週木曜日の20時~23時、DJブースに設置されたターンテーブルとロータリーミキサーから、ソウル、ジャズ、バレアリック、ファンクなどのジャンルを中心にした選曲で展開する。出演は香港の著名DJ、ロイ・マリグ(Roy Malig)さん、ジョニー・ヒラー(Johnny Hiller)さん、NeeNoさん、フランス拠点のDJブラームス(Brahms)さんなどが名を連ねる。いずれも豊富なレコードコレクションと独自のスタイルで知られ、「観客を没入的な音楽体験へと導く」という。
料理とドリンクも、アナログ体験をテーマにした特別メニューを用意。ヘンリー・ウォン(Henry Wong)総料理長が考案した「Shrimp Toast on the Tables」(188香港ドル)は、懐かしいバースナックをレコード型の皿で提供する。のりと黒こしょうで風味を加えた映画館風スナック「Analogue Popcorn」(158香港ドル)のほか、「Turning Mini Burgers」(2個、248香港ドル)は、レコードの合間に楽しむポークスライダーとして登場する。
ドリンクは、ヘッドミクソロジストのデレク・ツイ(Derek Tsui)さんが手がけた3種類のカクテルを目玉とする。「45 & Fine」はピーチとクランベリーを組み合わせた「爽やかな」一杯。「Needle Drop」はテキーラをベースにエスプレッソを利かせた濃厚なコーヒーカクテルに仕上げた。「High Fidelity」(同188香港ドル)は「かんきつの爽快感で始まり、ハーブのニュアンスへと展開し、最後にグレープフルーツを思わせるほろ苦さを残した」という。いずれも「レコードを選び、針を落とす瞬間の高揚感を表現した」とも。
ザ・ペニンシュラ香港は創業以来「クラシックとモダンの融合」を理念に掲げてきたが、今回の企画もそ の延長線上にあり、ホテルの文化的発信力を示す試みだという。単なる音楽イベントではなく、香港の文化的アイデンティティーを再発見する場として展開していく。
当面続く予定だが、終了日は未定。