香港「いろり」がリニューアル-そば・うなぎをメーンに

焼きと蒸しを施したふっくらとしたうなぎを提供

焼きと蒸しを施したふっくらとしたうなぎを提供

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 10年以上にわたり鑼湾で日本居酒屋の代表格を担ってきた「酒処いろり」(2/F, Bartlock Centre 3, Yiu Wa street, Causeway Bay, Hong Kong Tel:2838-5939)が6月13日、日本の更科そばとうなぎをメーンにした「日本料理いろり」としてリニューアルオープンした。

激しく動く新鮮なうなぎを使用。氷水に入れておとなしくさせる

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 リニューアル前に経営が「銀座いわグループ」に渡り、それに伴い内容を変更したもの。同じ場所で再開しながらも、床を全て張り替え、壁なども手を加えて以前と比べ少し高級感がある造りにした。グループとしては4店舗目の展開となる。香港では、讃岐、稲庭からきしめんまで、「うどん」に関してはさまざまな種類が楽しめるものの、そばに関してバリエーションは狭い。真っ白で細く繊細な「更科そば」をメーンに扱う店としては香港初の試みとなる。更科そばは1枚140香港ドルで提供する。

 更科そばは創業225年の総本家「更科堀井」のものを提供する。「そば殻や甘皮が混じらないようにひくことで、そばの色は白くなり、のど越しが良くなる」という。通常の「盛りそば」(100香港ドル)と2種類のそばを用意し、「えび天そば」「かもせいろ」「冷やしとろろ」などの冷たいそばと、「月見そば」「かも南蛮」「えび天そば」などの温かいそばを用意する。

 うなぎもそばと同様メーンに掲げ、「かば焼き/白焼き」(160香港ドル)、「同/白焼き・特上」(380香港ドル)のほか、「うなぎのたたき」(120香港ドル)や「う巻き卵」(100香港ドル)などの一品料理、「鰻重(うなじゅう)並」(260香港ドル)、「同・特上」(460香港ドル)、「ひつまぶし・並」(320香港ドル)などのメニューを用意する。

 ほかにも、香港で人気の刺し身は盛り合わせと単品で、天ぷらやサラダ、一品料理など130種類にも及ぶ豊富なメニューを展開。酒や焼酎なども20種類以上そろえる。

 同グループの山口英明さんは「これまで香港にそばが浸透していないということは簡単ではないということは分かっている」としながらも、「だからこそ更科そばの総本家で勝負する」と同店の意義を話す。「江戸前の更科そばであれば、きしめんや稲庭うどんの延長として、細いうどんという感覚で香港の人も入りやすいのでは」と分析する。「うなぎは香港人の好む食材だが、安価で身がふっくらしたものは少なく、本物のうなぎを食べてもらいたい」と意気込む。

 ランチは「いくら丼」(120香港ドル)、「あら煮定食」(160香港ドル)、「刺し身定食」(240香港ドル)、「鰻重」(260香港ドル)などで、小鉢や麺類、デザート、コーヒーなどがセットになったものを18種類用意する。

 営業時間は、ランチ=12時~14時30分、ディナー=18時~23時30分。

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