全日本空輸(ANA)が10月16日、羽田・香港線のフライトを12月20日から増便すると発表した。
今回増便となるフライトスケジュールは、週末を利用した「利用スタイルの変化や週末旅に対する需要」に応え、それぞれ深夜に出発し、目的地に早朝到着するもの。同路線は2010年10月末まで運航していたが、羽田新国際ターミナルができるのと同時に消滅していた。同スケジュールで運航することにより、香港からの渡航者は国内便への乗り継ぎがスムーズになり、日本からの渡航者も香港を経由して別のデスティネーションにも行きやすくなるという。
現在、政府認可申請中のフライト予定時刻は、1時05分香港発~5時55分羽田着、1時25分羽田発~5時25分香港着。2015年3月8日までは土曜~月曜の週3便で運航し、3月9日からはデイリーフライトを予定している。日本であれば金曜日の深夜仕事を終えて空港に行き、月曜日早朝到着のため通常の出勤にも支障をきたさない。機体は中型機のボーイング767-300ERを使用予定で、35席のビジネスクラスと179席のエコノミークラスを用意する。
同社は現在、羽田路線1便、成田路線2便で東京・香港間を1日3往復しており、内訳は、8時55分羽田発~12時55分香港着、9時50分成田発~14時05分香港着、18時25分成田発~22時35分香港着、10時香港発~15時成田着、14時25分香港発~19時15分羽田着、15時20分香港発~20時15分成田着となっているが、これに深夜便が追加され、最終的には1日4往復週28便体制となる。
現在、香港・東京間は、同社以外にJAL、キャセイパシフィック、香港エクスプレスに加え、バニラエアが11月2日に成田・香港に就航予定。香港エクスプレスも11月16日から増便するため、羽田便は1日7往復、成田便は1日10往復、バニラエアの段階的な増便や、ANAの深夜便デイリー運航が確定すると、同路線は最大1日19往復が可能となる。
予約・販売は10月17日から同社ホームページを皮切りに各旅行代理店で取り扱う。