中環の上海料理レストラン「霞飛会館(Xia Fei Society)」(4/F, Century Square, 1-13 D'Aguilar Street, Central,TEL 2522-7611)では2月1日から約2カ月にわたり、上海の季節家庭料理を提供する。
同店顧問で、多数の受賞経験があり中国レストラン業国家1級評価委員などの資格を持つ周元昌シェフを招き、寒い冬に向けて、滋養強壮効果のある上海の季節家庭料理メニュー12品を創作して加えた。
同店の運営はエピュキュリアングループ。上海の旧フランス租界に実在した通り「霞飛路」から命名された同店は、茶を基調とした優雅な雰囲気で、席数は178席。上海の地元料理のほか、点心、アワビ、フカヒレ、ツバメの巣など幅広く提供する。
「旧正月にまたがることが多いこの時期は、正月料理を季節料理として提供することが多い」と周シェフ。海鮮や縁起物を食べる習慣に、新しいアイデアを盛り込んだ料理も。クルマエビ1尾にトリュフソースをかけて食べる「黒松露●(火へんに局)明蝦(クルマエビのトリュフソースがけ)」(118香港ドル)は、エビチリからヒントを得た一品。トリュフは内分泌を調整する効果があり、体にも良いという。
上海の伝統的正月料理である「砂窩和味全家福(海鮮と野菜の鍋)」(4人前、688香港ドル)は、有名な一家だんらんを象徴する鍋料理。肉団子やエビなどが多用されるが、より豪華で正月にふさわしくという意向で、アワビ、魚の浮袋、貝柱などを入れて煮込んだ濃厚なスープが特徴だ。
その他の「お勧め」は、安徽省から仕入れた「野生蒜(ノビル)」を乾燥させエビと炒めた「野生蒜油爆蝦(ノビルとエビの炒め物)」(148香港ドル)や、中国北部産最高級「秋耳(小型キクラゲ)」を酢だれでマリネした「酢椒野生秋耳(キクラゲの酢だれマリネ)」(58香港ドル)、「香炸翠瓜蝦球(ズッキーニとエビすり身の揚げ団子)」(88香港ドル)など。「キクラゲはタンパク質を豊富に含み、補血作用もある。ズッキーニにはデトックス効果があるほか、免疫力を高める作用もある」という。地元食材も十分に取り入れ、伝統的な手法・素材に新たな素材・調理法をドッキングさせた滋養強壮のある季節料理のラインアップを用意した。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時30分、ディナー=18時~23時。上海の季節家庭料理は3月31日まで提供予定だが、人気が高ければそのままメニューを継続する可能性もある。