香港のケンタッキーフライドチキンは8月20日、バンズの部分を看板商品のフライドチキンにし、2枚のフライドチキンで具を包む新感覚のバーガー「ダブルダウン（雙層鶏扒軍艦）」の販売をスタートした。約1カ月間の予定で展開する。

　ケンタッキーは1985年にフランチャイズで香港に進出し、1997年に「Birdland (バードランド)HK Limited」が運営権を取得。現在は香港に60の支店を持ち、毎月300万人以上の来店客数を誇る。看板商品のフライドチキンやスパイシーフライドチキン以外に、蜂蜜をかけ焼いた手羽先や、スパイシーきのこご飯をはじめ、ポルトガル風エッグタルトなども人気メニューとなっている。

　「ダブルダウン」はこれまでに、アメリカやカナダなどの国で発売した実績を持つが、香港での販売は今回が初めてのケース。販売初日から地元メディアが広告写真と実物の違いを比較して掲載するなど話題になっている。中国語に「軍艦」を付けることで、食べ応えの強さを表現し、新たな食べ方という見せ方で提案する。

　アジアではフィリピンと韓国で発売された実績があるが、フィリピンではパテが分厚いハンバーグで、韓国はソーセージが挟まれたホットドックのようなスタイル。香港はアメリカなどと同じ内容で展開し、フライドチキンの間にベーコンと濃厚なチーズを挟んだバーガーとなっている。外がサクッとしていて、中が柔らかい鶏肉を味わうことができるほか、チーズとベーコン、さらにフレッシュなマヨネーズを加え、複数の味が重なり合う食感をつくり出した「斬新な一品」だという。同メニュー展開にあたり、ダブルダウンとメキシカンチップス、ドリンクのセットメニュー（36.9香港ドル）で用意した。

　取り扱いは9月16日まで。