香港で盛り上がる鹿児島熱 焼酎フェアやレストランフェアも

K11では一般消費者向けに焼酎のイベントを実施

K11では一般消費者向けに焼酎のイベントを実施

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 香港で10月18日から1カ月間、鹿児島県が焼酎や食の販路拡大、観光需要を取り込む各種プロモーション活動を展開している。

一般向けのイベントでも三反園知事自ら、焼酎スパークリングで乾杯も

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 香港には現在週9便の鹿児島直行便があり、搭乗率も平均9割に迫る中、ビジネス関係者だけでなく多くの香港人が観光目的でも鹿児島を訪れている。

 鹿児島県は日本の各地自体の中でもとりわけ古くから香港との交流を築いてきた県のひとつ。香港にも80年代から県事務所を置くなどして、持続的な交流を深めてきた。18日には三反園訓知事を筆頭に鹿児島県政府関係者が香港を訪れ、2年ごとに交互の地で開催する「第20回鹿児島・香港交流会議」を軸にさまざまなプログラムを実施。同会議ではこれまでの経済交流、観光プロモーションなどの継続に加え、霧島国際音楽祭に受講生を受け入れるなど芸術分野への交流をより強化していくことが確認され、青少年交流についても年間15人、次々年度は倍の人数を双方で受け入れ・滞在の方向で検討していく。

 10月18日にK11で行われたイベントでは、焼酎を香港の一般人に楽しんでもらおうと鹿児島から来港した酒造メーカーが焼酎を振る舞った。香港での焼酎の認知度はまだ高いとは言えないものの、多くの香港人がブランドの違いを味わっていた。イベントに先立ち鹿児島編が放送された地上波ViuTV「Go!JAPAN TV」にも出演するタレントのRieさんも蔵元を訪れ、焼酎を鹿児島の文化として番組でも紹介。会場には文化的な要素も伝えようと、薩摩切子や薩摩焼、大島紬(つむぎ)の展示をしたほか、鹿児島内の企業がシェアを握る甲冑(かっちゅう)なども展示された。また当日に向けて練習を重ねた香港城市大学の学生らも「おはら節」に合わせて浴衣で舞を披露するなど、活気あふれるイベントとなり、焼酎があるからこそ生みだされる「人のつながり」、大自然を前に育まれる「人の大きさ」を感じさせるもてなしを随時にちりばめた。

 同イベントを皮切りに1カ月の間、香港内のレストランで焼酎や食のフェアも開催されている。

 銅鑼湾の「味十味」では、昨今のウィスキーブームによりハイボールの注文が増えていることから、「焼酎ハイボール」と名付けて販売し、昨年同様串焼きとグラスのみのセットメニューでも提供。香港人客でにぎわう和食店「鵜舞」では、焼酎と料理長お薦め料理を組み合わせた特別メニューを提供するほか、1杯38香港ドルで試せるようにした。ほかにも焼酎好きの香港人店主が経営する「串かつじゃんじゃん」では各種焼酎をお好みのスタイルでオーダーでき、懐石コースが人気の「玄穂」でも1日3銘柄ずつを選び提供している。

 26日には指宿市長も来港。角川の香港ウォーカーでの鹿児島特集の発行にあわせ、同市を含む南部5市が、観光地やだしやお茶、焼酎なども披露した。県だけでなく、市レベルでも交流が増えていくことで、多くの人たちが実際に行き交う鹿児島の交流の強さを物語り、今後も海外拠点の中でもより継続して関係を強化を継続する市場として位置付けていくという。

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