香港にある有名レストランを通じて世界の味が楽しめる美食の祭典「テイスト・オブ・ホンコン」が3月16日から、中環(Central)のスターフェリーターミナル横のハーバーフロント(9 Lung Wo Road, Central, Hong Kong)で開催される。
同イベントは2004年の「テイスト・オブ・ロンドン」が始まり。その後、世界の有名都市で開催され、総称「テイスト・フェスティバルス」として知られている。2016-17年度はパリ、ロンドン、アブダビ、サンパウロ、シドニー、モスクワ、トロントなど前年より4都市少ない18都市で開催される。香港は2016年に同イベントをアジアで初めて開催した都市で、人気を集めたことから今年も継続して開催することが決まった。今年も開催期間中1万7500人の来場を見込む。
参加レストランは全16店舗。昨年と同様フランス料理「Amber」(ミシュラン2つ星)、ヨーロッパ料理「Arcane」、ヨーロッパ料理「CAFE GRAY DELUXE」、メキシコ料理「CHINO」、広東料理「都参利会館/DUDDELL’S」(同2つ星)、モダンジャパニーズ「RONIN」、フランス料理「SERGE ET LE PHOQUE」(同1つ星)、広東料理「天龍軒/TIN LUNG HEEN」(同2つ星)、イタリア料理「TOSCA」(同1つ星)、日本料理「Yardbird」の10店。今年初参加はインドネシア料理「Kaum at Potato Head」、フランス料理「Kei」(同2つ星)、イタリア料理「Mercato」、日本料理「Okra」(土曜のみ)、西洋料理「Rhoda」、モダンジャパニーズ「ZUMA」の6店。ミシュランの星を獲得したレストランも多く参加し、フレンチレストラン「Kei」は長野県出身の小林圭さんがパリで経営、2017年のミシュランで2つ星を獲得している。人気の日本人によるフレンチがゲストとして香港に招かれ、今回特別参加することになった。
それぞれの店が、前年と同様に最低3品のお薦め料理と1つのアイコン的な料理を用意する今回、Amberはリチャード(Richard Ekkebus)シェフが自ら九州を訪れ、福岡の恵比須カキやワカメ、宮崎県の和牛などを取り入れた。玄海灘の豊富な資源に育まれた福岡の恵比須かきは梅とビートルートを刻んだものと一緒に見た目も鮮やかにサーブする。
価格帯は店により異なるが、50~140香港ドルに設定した。会場では各スポンサーが積極的にイベントなども開催する。コーヒーメーカーのIllyは「ILLY COFFEE UNIVERSITY」と題して美味しいコーヒーの飲み方、コーヒーについての学べるワークショップを開催。雑誌「HONG KONG TATLER」は今回参加するレストランの各シェフが30分間ずつ、料理や業界について公開トークショーのような形のイベントを行う。支払いはクレジットカード(ビザ、マスターカード、ユニオンペイ)のみで対応する。会場のすぐ外でもワインやビールを販売する店、食品卸売業者、グラス業者など食品に関する出展者を予定する(現金使用も可)。
開催時間は、16日=18時~22時、17日~18日=12時30分~16時30分、18時~22時、19日=12時30分~17時30分。チケットは、平日が一般券=138香港ドル、週末が198香港ドル、家族券(大人2人+子ども2人)は曜日問わず398香港ドル、優先通路、300香港ドル相当のクーポン、VIPルーム、3杯のフリードリンクなどが付くVIP券(当日券)が678香港ドルなど。3月19日まで。