香港ディズニーランド・リゾートは3つ目のホテルとなる「迪士尼探索家度假酒店(Disney Explorers Lodge)」(Hong Kong Disneyland Resort, Lantau Island, Hong Kong TEL: 3510 2000)を4月30日に開業したが、これまでとは異なるタイプのホテルとして注目を集めている。
香港ディズニーランドには全400室の「香港迪士尼楽園酒店(Hong Kong Disneyland Hotel)」と600室の「迪士尼好?塢酒店(Disney’s Hollywood Hotel)」の2つがあったが、今回はこれに続くもの。新ホテルは7階建て全750室で、客室がある建物と庭(アジア、アフリカ、南アメリカ、オセアニアの4地域)で構成されたリゾート感を前面に出したホテルで、これを演出するため1000本もの木を植えた。1920年代の設定でこれら4地域を冒険するのがテーマで、それとウォルトディズニー傘下のピクサーのアニメとも連動させることで、よりエンターテインメント性を高める工夫を施した。
「拉飛奇庭園」(Rafiki Garden)」はアフリカの草原を意識し「ライオンキング」の世界が広がる。「小海亀庭園(Little Squirt Garden)」はオセアニアで「ファインディング・ニモ」との組み合わせだ。アジアは「小哈頓庭園(Hathi Jr. Garden)」という庭があり、そこは「ジャングル・ブック」で表現された密林の中にいるかのようだ。南アメリカがテーマなのが「彩鳥古雲庭園(Kevin Garden)」。アニメ映画「カールじいさんの空飛ぶ家」の世界も意識した。
同ホテルではミッキーマウスは冒険家、ミニーマウスは探検家、グーフィーはパイロットなど各キャラクターに設定を設けたほか、コスタリカ、ボリビアなど世界各地から集めた1000以上の国・地域にまつわるアイテムをホテル全体に展示している。
部屋はスタンダード、デラックス、プレミアム、シービューの4種類。どの部屋もベッドはクイーンサイズで、アメニティーはシャンプーやリンスのキャップがミッキーマウスの形をしていたり、歯ブラシにはミッキーとミニーの絵が描かれていたりするなどディズニーファンの心をくすぐる演出を行う。
チェックイン時に提供される冊子「Field Guide」は、ホテル内でスタンプラリーができるほか、プールサイドでディズニー・キャラクターと一緒に遊べたり、子ども向けに体験コースを設けたりするなど、ホテル内のエンターテイメントを充実させた。
レストランは3つ展開し、広東料理のバイキングが提供される「雲龍軒(Dragon Wind)」、カジュアルダイニングの「星航圖珈琲庁(Chart Room Cafe)」では、サラダ、サンドイッチ、ジェラート、ケーキが食べられる。タイ、ベトナムなどが食べられる多国籍料理のレストラン「芋彩餐庁(World of Color Restaurant)」ではピザやパエリアなども楽しめるほか、ベジタリアン向けの料理も揃える。
このほかホテル内の土産店「叢林商店(The Trading Post)」では、20種類以上の限定商品をそろえるなど、髄所に新しい試みを導入している。