香港・銅鑼湾にミシュラン1つ星ラーメン店「蔦」 トリュフオイル使ったしょうゆ味メインに

豚骨ラーメンが主流の香港で楽しめるしょう油ベースのスープ

豚骨ラーメンが主流の香港で楽しめるしょう油ベースのスープ

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 香港のラーメンストリートとも呼ばれる銅鑼湾の登龍街(No. 2, G/F., V-Point, 18 Tang Lung Street, Causeway Bay, Hong Kong TEL: 3188 2639)に5月22日、ラーメン店「Japanese Soba Noodles蔦」(豊島区巣鴨)がオープンした。早くも行列のできる店として話題になっている。

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 日本でミシュラン1つ星を獲得した同店。店舗面積は1500平方フィート。席数は20席。メニュー注文は、店舗入り口にあるタッチパネルで食券を買うスタイルを採用した。

 だしは化学調味料を一切使わず、鶏肉、アサリ、昆布などを9時間煮込んだものを使う。同店の特徴としてトリュフオイルを使うが、和歌山県産のしょうゆをベースに長野、茨城県などのしょうゆをブレンドし、トリュフオイルと調和するような味を作り出す。スープはシンガポールの工場で製造し、香港に輸出する形をとっている。

 麺は北海道、長野、栃木産の小麦粉をブレンドしたもので、毎日店内で製造する。水は日本と違うため浄水器やフィルターを通して日本の水に近づけ、香港の天候を勘案して加水率も増やしているという。

 登龍街は近年、日本のラーメン店の集積地となっており、同店は7店舗目となる。あえて激戦地を選んだことについて店主の大西祐貴さんは「場所の選定に関しては、香港のパートナーを信頼して決めた」と話す。

 香港進出はパートナーから突然、進出依頼の連絡があったといい、「香港はとんこつ味が人気と聞いている。蔦はしょうゆ味がメインだが、受け入れてもらえるとうれしい」とも。「店員には毎日進歩するように伝える。小さな歩みでもいいのでお客さまが次回来店した時によりおいしいと思ってもらえるよう改善していく努力が必要」と大西さん。同社の海外進出は香港店でいったんストップし、一度立ち止まって全体の見直しを図り、今後の出店策を考える方針という。

 長ネギ、メンマ、チャーシューが入った「醤油拉麺」(98香港ドル)は、さっぱりと食べやすい味に仕上げているという。メニューはこのほか、「醤油味玉拉麺」(113香港ドル)、チャーシューを4枚入れた「醤油叉焼ラーメン」(134香港ドル)、「醤油味玉叉焼拉麺」(149香港ドル)など。ラーメンのスープは塩味も用意する。ドリンクは、麦茶(15香港ドル)など。

 同店はライスにも力を入れ、白米(18香港ドル)、チャーチューを載せたご飯(35香港ドル)、ご飯の周りにカツオ節をちりばめた「お茶漬け」(20香港ドル)をそろえる。お茶漬けはラーメンのスープをれんげですくってかけて食べるスタイルがお薦めという。

 営業時間は11時30分~準備数無くなり次第終了。

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