香港政府観光局(HKTB)は8月11日、香港文化中心(Hong Kong Cultural Centre)の壁面を中心に繰り広げるプロジェクション・マッピングショー「香港パルス3Dライトショー」の新バージョンをスタートした。同ショーは九龍半島の南端部にある尖沙咀の文化中心とその横にある時計塔にレーザーやライトを照射してさまざまな色やデザインにライトアップさせ、音と光を組み合わせて幻想的な世界を作り出すもの。
2014年から始まった香港パルス3Dライトショーは、過去にはアテネとバンクーバー五輪の開会式で演出を担当したドイツのクリエーターグループ「Showlaser」を起用するなどレベルの高いショーとして観光客を中心に話題を呼んだ。プロジェクション・マッピングが連日行われるイベントと言う意味でも世界的にも珍しい。
今年のテーマは「陽気なドラゴン」で、ドラゴンが香港の街中を案内してくれる設定だ。香港人のおやつとして親しまれている鶏蛋仔(Egg Waffles)、香港のパンの代名詞である菠蘿油(Pineapple Buns)、長洲島での祭りで見られる平安包(Pin On Bun)、チャーシュー、シュウマイといった、香港ならではのローカルフードを文化中心の壁と時計塔に幻想的かつ楽しく映し出す。
さらに文化中心の広場では、それらを模った巨大な風船人形も登場し、セルフィースポットとして活用させるなど会場を盛り上げる。今年からシャボン玉と煙を効果的に使う演出も加わり、これまで以上に演出に力を入れる。
時計塔の前ある長方形のプール状の池には、LEDで光るドラゴンを設置した。池の横には参加型ゲームとして、ステップをする場所を8カ所設置し、そこで競争ゲームがおこなわれる。ステップには番号と色が振り分けられ、競技がスタートした後、参加者はできるだけ早くステップを繰り返す。ステップの回数は時計塔に表示され、既定の回数にいち早く届いた人の色のドラゴンが時計塔にプロジェクション・マッピングで登場するという仕掛けを用意した。覚まし時計に見立て、ドラゴンを起こして反応を楽しむ設定だ。週末には人気の料理が巨大な膨張式オブジェとして登場する。
開催時間は20時20分、20時40分、21時、21時:20分、21時40分の1日5回で、各回約7-8分間のショーとなる。長年続くビクトリアハーバーを挟むビル群を使い行われる光と音楽のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」はこれまでと変わらず毎日20時に行われるため、、20分からのショーを鑑賞すれば、3Dパルスとい両方一度に楽しむことができる。
鑑賞は無料。9月2日まで。今後12月1~18日にはウィンターバージョンを連日予定している。