「Story」「ハピネス」などのヒット曲があるシンガーのAIさんが11月25日、九龍湾国際展貿中心(KITEC)のMusic Zone@E-Maxで香港初公演となるライブ「『和と洋』Live in Hong Kong」を開く。
香港では10月から12月にかけて80を超える公演・芸術、映画、飲食、スポーツなどイベント「日本秋祭 in 香港」が開かれている。AIさんのコンサートもその一環で、在香港日本国総領事館が秋祭として認定したイベントの一つだ。
米ロサンゼルス生まれ、鹿児島育ちのAIさん。日本人の父親、アメリカ人の母親を持ち、AIさん自身がコンサートのタイトルである和と洋を表しているようなシンガーといえる。
6月7日、4年ぶりのスタジオレコーディング・オリジナル・新アルバム「和と洋」を発売。2枚組でDisk1の「和」は日本語の歌10曲、Disc2の「洋」は英語歌唱による音楽7曲が収録されている。「和」は和太鼓、琴、笛の生演奏があるほか、アニメをイメージした曲、さらには島唄などので伝統音楽も取り入れつつAIさんならではのテイストを盛り込んだ曲に仕上げている。
一方の「洋」は1990年代から2000年代初頭の洋楽を完全に意識。その頃は年齢的にAIさんの青春時代でもあり、「一番好きだった」時代だそうだ。その中でもR&Bが強く意識した曲が多めに収録されている。日本語では言えないけど、英語では話せる言葉を使うなど、メロディーだけではなく歌詞にもこだわる。
昨年はデビュー15周年を記念して自身初の「The Best Tour」を開いた。今年のコンサートツアーは9月9日の埼玉県川口市を皮切りに12月17日の地元・鹿児島を最後とするツアーの真っ最中だ。香港公演では現在のツアーともさらに少しスタイルを変え、香港人にも喜んでもらえるような、曲構成と舞台演出になる事が予想される。
先に開かれた秋祭の記者会見にも登場し、自身の初ライブの告知も行ったAIさん。初めての香港訪問で香港に2泊滞在し、記者会見に出席する傍ら、香港の食の魅力や街のパワフルさに驚きを隠せない様子だった。「香港で初めてのコンサートなので観客がどんな反応をするか分からないし、英語がいいのか、日本語がいいのか…香港の言葉(広東語)も入れたいのでとりあえず『多謝』(=ありがとう)は覚えた。ライブにいるときは広東語で『みんな元気?』くらいは言いたい」と意気込みを見せる。
公演概要は下記の通り。20時開演。チケットは全て立ち見で380香港ドル。チケットはインターネット(Cityline)、通利琴行(Tom Lee Music)の窓口などで販売中。電話予約は2111 5333まで(10時~20 時)。