食べる

中国本土のクラフトビール専門店「RichKat」 中環に香港2号店

中環のポッティンガーストリートにオープンした、中国本土のクラフトビール専門店「RichKat Craft Brewing 猫員外精釀酒館」

中環のポッティンガーストリートにオープンした、中国本土のクラフトビール専門店「RichKat Craft Brewing 猫員外精釀酒館」

  • 6

  •  

 中国本土で150店舗を展開するクラフトビール専門店「RichKat Craft Brewing 猫員外精釀酒館」(G/F, 33-35 Pottinger Street, Central)の香港2号店が8月8日、中環のポッティンガーストリートにオープンした。 

自社工場から直送されたビールが並ぶ店内の冷蔵庫

[広告]

 同ブランドは2017年、深●で創業。従来よりも手頃な価格設定でクラフトビールを提供するカジュアルなビアバーとして店舗を拡大し、現在は深●や広州など中国本土で150店舗以上を展開している。中国本土外への初進出として7月下旬にオープンした上環・荷李活道(ハリウッドロード)の1号店から時間を空けず、立て続けに2号店を出店した。

 同ブランドのビールの特徴は、無ろ過で酵母を生きたまま残していること。無ろ過ビールは、「一般的なビールとは異なるコクや風味を楽しむことができる」とされる一方、酵母が生きていることで発酵が進みやすいため、温度や品質の管理が難しいという。無ろ過ビールの鮮度を保つため、同ブランドはあえて、最も光や酸素を遮断できる缶ビールを商品の中心としている。香港の店舗では、広州に隣接する仏山市の自社工場から冷蔵で直送した缶ビールのみを提供する。

 店舗は、観光客も多い立地の特性を意識し、スタンディングシート中心のオープンでカジュアルなスタイルとした。店の中心に大型の冷蔵庫を設け、中には10種類前後の自社ビールを並べる。店で飲むだけでなく、購入したビールを持ち帰ることも可能。価格は1缶28香港ドル、38香港ドル、48香港ドルの3段階で、6缶、24缶などまとめて購入すると1缶当たりの価格が安くなる。

 ビールは、軽い飲み口のものやホップの味わいが強いもの、フルーティーなものなど、バラエティー豊かなフレーバーを用意。世界的なビール品評会の一つである「オーストラリア国際ビールコンペティション(AIBA)」で今年、銀賞や銅賞を受賞した5つの商品もメニューに加える。

 銀賞を受賞した「星仔STAR BOY TDH HAZY IPA」は、ドライホップをたっぷり使い、かんきつ類やいろいろなフルーツの風味を感じる味わいが特徴。銅賞を受賞した「葡萄熟了CRUSHED DREAMS GRAPE GOSE」は、新鮮なブドウ果汁をたっぷり加えた鮮やかな紫色のビールで、「ジュースのように、甘くて爽やかな味わいが特徴」だという。

 フードメニューは、2号店では軽いスナックのみを提供するが、1号店ではピザなども提供している。

 醸造家のGavin Hempleさんは「中国本土のクラフトビールはまだまだ認知度が低いが、世界各国から人が集まる香港で、たくさんの人に自分たちのブランドを広めるとともに、香港での評価や反応を、今後のビール造りにも生かしたい」と意気込む。「国際的な都市である香港での出店を足がかりに、マカオや世界の各地への進出も検討していきたい」とも。

 営業時間は12時~翌2時。

 ●=土へんに川。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース