自転車レース大会「香港サイクロソン」が10月13日に開催される。香港政府観光局（HKTB）が8月14日、明らかにした。

サイクロソンや自転車をテーマにしたイベントも開催

　昨年新設された50キロのレースはそのまま残るものの、30キロレースを2キロ延長し、32キロのレースを用意した。併せて、今年は西九文化区（WKCD）とコラボして自転車や運動に関係するイベントも開催する。

　WKCDとコラボすることもあり、少々ルートも変更する。50キロは尖沙咀東（Tsim Sha Tsui East）にある帝国中心（Empire Centre）前をスタートし西に向かい九龍公園径（Kowloon Park Drive）で北上し、雅翔道（Nga Cheung Road）でいったん折り返し南下する。西九龍公路（West Kowloon Highway）で再び折り返して北上しながら一般道と高速道路などを走りながら青馬大橋（Tsing Ma Bridge）、汀九橋（Ting Kau Bridge）を走ったあと南下して昂船洲大橋（Stonecutters Bridge）を通過。そして、北東に向かい尖山隧道（Eagle's Nest Tunnel）を抜け、再び西九龍公路を走る。環球貿易広場（ICC）横を通過して佐敦道天橋（Jordan Road Flyover）がゴールとなる。ここからWKCDのイベント会場につながっており、ゴールした人もここでイベントで楽しむことができるという。

　一方、距離が延長された32キロはスタート地点から青衣（Tsing Yi）まで同じだが、青馬大橋を通過せず、汀九橋に向かう。そこを折り返して南下し、昂船洲大橋を走る。ICC前を通り、50キロのゴール会場と同じ場所がゴールとなる。

　ファミリー向けのコースも尖沙咀東（Tsim Sha Tsui East）に用意し、スタート地点は50キロ、32キロと同じで、まず北東に向かう。海濱南岸（Harbout Place）で折り返し南西へ。シェラトンホテルで再び折り返してゴールに向かう3.7キロのコースとする。

　申し込みは8月16日～23日、専用サイトで受け付ける。50キロと30キロの応募資格は16～70歳で、参加費は、50キロ＝600香港ドル、32キロ＝280香港ドル。初参加者と2018年より前に参加したことがあるライダーは、主催者の技術評価の審査を受ける必要がある。合格者は9月下旬に通知する。

　親子で自転車が楽しめるファミリー・ファン・ライドは、子どもは6歳以上で、子どもをケアする大人は18～70歳。定員は200人で、参加費は100香港ドル。男女の各オープンレースは16～70歳で、参加費は350香港ドル。いずれの参加費も前年と比べて50香港ドル引き下げた。このルートではプロのサイクリストを招へいして簡易レースを行い、観客はプロのスピードを間近で体感することができる。

　WKCDではサイクロソン開催に合わせて、サイクロソンや自転車をテーマにしたイベントも開催。サイクリングの動きに合わせたヨガやストレッチ、自転車をモチーフにした芸術作品の展示などを行う。近辺飲食店とも提携して食事や飲食も楽しめるようにする計画もあるという。

　競技当日の10月13日深夜1時から、周辺道路が通行止めになることから、HKTBは沿線や近隣住民に対して早めの行動を呼びかけている。