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香港で日本酒試飲イベント ローカルフードや音楽とのペアリングも

日本酒の無料試飲イベント「JFOODO HK SAKE × MUSICNIGHT」のオープニングセレモニーの様子

日本酒の無料試飲イベント「JFOODO HK SAKE × MUSICNIGHT」のオープニングセレモニーの様子

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 日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)が10月4日、香港・上環の西港城(ウエスタンマーケット)内「ClubONE The Grand Stage」で、日本酒の無料試飲イベント「JFOODO HK SAKE×MUSIC NIGHT」を開催した。

日本酒と音楽のペアリングという新しい試みで、ライブイベントを実施

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 日本貿易振興機構(ジェトロ)傘下で日本産の農水産物や食品などのプロモーションを担うJFOODOは2019年から毎年、香港で日本酒のプロモーション「SEAFOOD LOVES SAKE.」を展開しており、日本酒を和食以外の料理と合わせる提案のほか、「日本酒が魚介類と相性が良いこと」をアピールしてきた。

 同プロモーションの一環で行う今回の試飲イベントには、香港内のディストリビューター15社が集まり、約100種類の日本酒を紹介した。全国からさまざまな味わいの地酒をそろえ、普段は試飲販売をしない銘柄や、今回のイベントで香港初披露となる銘柄なども用意した。

 福井県・常山酒造が、福井県産の酒米を使いその年ごとの個性を表現するビンテージシリーズ「常山 美山錦 vintage 2023」は、今回のイベントで香港に初めて輸入されたという。香港の日本酒アワード「TTSA2024」でMVPを獲得した宮城県・大和蔵酒造の「雪の松島 海 KAI」など、コンテスト受賞酒も並べた。

 新しい試みとして、香港人になじみのある、シューマイやカレーフィッシュボールなど、魚介類を使った伝統的な香港ストリートフードを用意し、日本酒とのペアリングを実施した。JFOODO香港プロジェクトマネジャーの劉詠文さんは「香港での日本酒の人気は非常に高いが、まだ日本食に合わせる酒というイメージも強い。もっと気軽に日本酒を楽しんでもらえるよう、あえてカジュアルなローカルフードとのペアリングを提案した」という。

 今回初めてライブイベントも開いた。パフォーマンス時間を4部に分け、日本酒のタイプ別に、例えば清涼感のあるスッキリとした日本酒には爽やかで活発な曲調の歌を、吟醸酒のような香り高い薫酒には大人向けの甘い曲調の歌を選曲し、「フードペアリングのように音楽と日本酒を合わせた」という。

 若い世代へのアプローチを狙い、ライブには香港の若手歌手・グループが登場。香港の人気オーディション番組「全民造星」にも出演歴があるシンガー・ソングライターの何佩(HOPUI)さんと、女性ボーカルグループ「Beanies」が計12曲を披露。参加者は音楽と共に日本酒を楽しんだ。

 今回のイベントは、JFOODO香港の現地スタッフと香港の日本酒振興會(Sake Promotion Association)が中心となって企画した。SNSなどで事前に告知したところ、開催前から問い合わせが多く、当日は約450人が来場したという。JFOODO香港代表の沖和尚さんは、「このような香港ならでは企画を継続していくことで、日本酒がより香港人の日常生活に浸透し、身近な存在になっていくことを期待したい」と話す。

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