昨年初の開催を成功に収めた「Art Basel Hong Kong(アートバーゼル香港)」が5月15日から4日間にわたり、灣仔の香港コンベンション&エキシビション・センターで開催される。
「Art Basel」はスイス北西部の都市バーゼルで毎年開催される世界最大の現代アートフェア。1970年にバーゼルで始まり、その後2002年からアメリカ・マイアミでも開催。昨年から、もともとコンテンポラリーアートのイベントとして例年開催されてきた「アート香港」が「アートバーゼル」に生まれ変わって香港でも開催されるようになった。今年も世界39の国と地域から、昨年とほぼ同数となる245のトップレベルのギャラリーが一同に集結する。
昨年同様、会場をセクターに区切り、171ギャラリーが出展するモダン・コンテンポラリーアートが中心の「Galleries(ギャラリー)」や、会場内の空間を使って大きく展開する「Encounters(エンカウンター)」を設置し、大型彫刻やインスタレーションを展示する。ギャラリーセクターには「東京画廊 + BTAP」が初めて名前を連ね、エンカウンターセクターは昨年に引き続き東京都現代美術館チーフキュレーター長谷川祐子さんがキュレーションを担当する。
ディスカバリ―セクターにはJames Capper による四足歩行機など可動彫刻作品を展示するロンドンの 「Hannah Barry Gallery」、泉太郎の彫刻映像インスタレーションを展示する東京の 「Take Ninagawa」などの出展が予定され、個展、または二人展の形で若手アーティストの作品が紹介される。
また、今回は「フィルム」セクターが追加され、会場から程近く、現代アートの促進に取り組む施設「香港アートセンター」内「agnès b. CINEMA」で、北京とチューリッヒを拠点に活躍するマルチメディアアーティスト・李振華さんをキュレーターに招き、3日間のプログラムで作品を上映する。マノン・デ・ブール(Manon de Boer)とジョージ・ヴァン・ダム(George van Dam)による映像「Sequenza」は18日10時から上映予定。
開催時間は12時~19時(16日は21時まで、18日は17時まで)。入場料は、平日1日券=250香港ドル、週末1日券=300香港ドル、平日2日券=450香港ドル、週末2日券=550香港ドルほか。今月18日まで。来年の開催は3月に変更になることがすでに発表されている。