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香港・中環に四川料理レストラン-成都の味付けをそのままに

唐辛子オイルで、辛さとマイルドさを感じさせる「川荘口水鶏」(128香港ドル)

唐辛子オイルで、辛さとマイルドさを感じさせる「川荘口水鶏」(128香港ドル)

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 香港で中華料理店を経営する集徳創建グループは5月27日、四川料理店「覇王川荘(Sichuan House)」を威靈頓街(7/F,M88,2 Wellington Street, Central, TEL 2521-6699)にソフトオープンした。

スタイリッシュにまとめられた店内の様子

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 中華料理で観光客にも人気の「覇王山荘」を経営する同店だが、今回は本場四川の味を再現するため、四川料理の重鎮・呉紅初シェフをコンサルタントシェフとして招いた。四川料理は成都、重慶などにベースを置き、しびれるような辛さを意味する「麻辣」(マーラー )が特徴の料理だが、同店は本場成都の四川料理を貫いたメニュー構成で勝負する。

 もともと同グループの西洋料理店だった内装をほぼそのままに、2800スクエアフィートの店内に65席を用意する。10人~12人用のセミオープンのVIPルームがあり、盛り付けを含め、四川料理を「美しいプレゼンテーション」で提供するのが特徴。

 お茶も成都の伝統的な茶器とスタイルで提供し、クコの実、ドライ竜眼、氷砂糖など8種類の原料を使い、四川料理の辛さを緩和する健康茶を提供。年数回、季節に合わせ8種の内容も変える予定で、ナッツやキュウリ、さいの目切りにした唐辛子パウダー仕立ての揚げ豆腐などのおつまみも併せて提供する。

 「川荘口水鶏」(128香港ドル)は共有の唐辛子オイルではなく、鶏専用のラー油や花椒が入った唐辛子オイルで仕上げる。見た目よりは辛さを抑え、フィンガーフードのように提供。辛いものだけでなく、「天麻」と呼ばれる漢方薬にもなる植物の茎をわさびじょうゆで提供する「冰鎮鮮天麻」(108香港ドル)や、コリアンダーを豚肉で巻きニンニクを添えた「蒜泥白肉巻香蔬」(98香港ドル)なども用意する。

 成都はもともと内陸のため、ナマコ料理は伝統的な食材ではないものの、6日間蒸し煮したナマコとミンチ肉や唐辛子、マッシュルームなどを細かく刻んだ伝統的な具材をレタスで一緒に巻いて食べる「内江乾焼遼参」(288香港ドル)や、シェフの驚く包丁さばきで牛筋を透けるまでの薄さに切り8時間凍らせ、かんきつ系果物の皮や唐辛子で揚げた「老四川影牛肉」(108香港ドル)などバラエティー豊かなラインアップだ。

 同店で一番辛いものとされているのは「巴蜀香辣爆蝦球」(220香港ドル)。揚げた大エビに四川唐辛子を粉状にしたものを大量にまぶしている。個人差があるものの、誰もが口に入れるとしびれ、会話もできないほどの感覚になるという。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時30分、ディナー=17時30分~23時。

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