香港ジョッキークラブ（HKJC）は9月23日、全4回で開催予定のドイツのビール祭り「オクトーバーフェスト」第1回を開催した。会場はハッピーバレー競馬場。

観戦をしながら12種のビールが楽しめる

　1810年にミュンヘンで始まったとされるオクトーバーフェストは近年、香港のみならず日本など世界中で楽しまれている。HKJCによる同イベントは今年で8回目とすっかり定着し、昨年は1回平均約2万人を動員する人気イベントで、残る開催日は10月7日・14日・22日の予定だ。

　23日は在香港ドイツ総領事館のニコラウス・グラフ・ラムズドフル総領事が駆け付けたほか、多くの人が集まり開催を祝った。ビールの早飲み大会やビールジョッキを持ち続ける耐久レースも行われ、ビールジョッキの重さに歯を食いしばりながら苦悶（くもん）の表情を浮かべる人も。

　10月7日は23日同様、民族衣装を着ながら演奏するミュンヘンのバンド「ノートンホブラー（Notenhobler）」、14日と22日は男性6人組「タールバッハバウム(Talbachbuam)」が来港し、生演奏で会場を盛り上げる。ビール500ミリリットルの早飲み大会も開かれる予定で、決勝は最終レースの直前に行われる。シングルスの勝者は3,000香港ドル、2位～4位には200香港ドルの賞金を進呈。ダブルスでは優勝が5,000香港ドル、2～4位が300香港ドルに設定された。ジョッキを持ち続ける耐久レースも各日行われる予定だ。

　12種類のビールは「レーベンブロイ」（42香港ドル）、「エルディンガー」（60香港ドル）、「クローネンブルグ」（56香港ドル）といったドイツビールのみならず、スペインの「ビール マオウ・シンコ・エストレージャス」「カールスバーグ」（以上42香港ドル）、「青島ビール」（43香港ドル）といった定番ビールもある。12種類のビールが楽しめるほか、7月にHKJCの西洋料理のエクゼクティブ・シェフとして新しく就任したドイツ人シェフ、クリスチャン・ブルーン（Christian Bruhns）さんによる本場のドイツ料理も楽しめる。

　料理はローストポークナックル「Roast Pork Knuckle with Sauerkraut」（120香港ドル）、チーズ味など3種類のソーセージの詰め合わせの「Mixed sausages」（70香港ドル）、「Shrimp Cocktail with Beer Jelly」（38香港ドル）など、ドイツの代表的なスナックである「Pretzl」（2個入り33香港ドル）などで、いずれもボリューム満点だ。

　ブルーンエグゼクティブ・シェフは「ビールに合う料理を用意した。ドイツと言えばソーセージが有名だが、豚のローストなどもおいしいのでぜひ味わって、最初から飛ばしすぎないようにして飲んでほしい」と冗談交じりに話す。

　イベントは19時開始予定で、入場料は10香港ドル（18歳以上～入場可）。