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香港で人気の二郎系「混乱ラーメン」閉店へ 「混乱ステーキ」に業態変更へ

香港ローカルにも人気であった二郎系ラーメン

香港ローカルにも人気であった二郎系ラーメン

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 豚骨ラーメン全盛の香港で数少ない二郎系ラーメンが食べられる深水●(Sham Shui Po)にあるラーメン店「混乱ラーメン」(Shop B, G/F, Peace Building, 52-54 Yen Chow Street, Sham Shui Po, Kowloon, Hong Kong TEL 2811 8606)が10月7日に閉店する。11月からは業態を変えステーキの店「混乱ステーキ」がオープンする予定だ。

店舗内は香港では珍しいスペースのある造り

 混乱ラーメンはつけ麺の「隠家ラーメン工場」、海鮮丼の「宗像屋」、重箱に入った牛丼を提供する「宗像牛肉屋」などを手掛ける陳方藤(Meter Chan)さんが経営する店で、2013年にオープンした。

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 店舗面積は約900平方フィートで、席数は24席(うちテーブル席が4席)。日本風の昔ながらのラーメン店のカウンターで、香港では敷地の関係から背中の通路の部分が狭いことがほとんどだが、同店は人とすれ違っても余裕がある幅広さを持つ。「地元の深水●の人が客の半分くらいだが、ここはコンピューターの街でもあるので、いろいろなところから客がやってくる。コンピューター系だから男性が多いかというとそうでもなく男女比は5対5で、カップル、家族連れなどさまざま」と陳さん。閉店を明らかにしてから、最後にもう一度味わおうと夜には30~40人ほど客が店の外に行列を作るようになった。

 陳さん「お薦め」の人気メニューは「混乱全部入りラーメン」(98香港ドル)で、チャーシュー、コーン、粉チーズ、のり、メンマ、半熟の味付け卵、モヤシ、キャベツなどが入っている。背油、ニンニク、野菜が無料で2倍、3倍に増量できる。野菜として入っているモヤシはゆでるのではく香港人の味覚に合わせて炒めているが、例えば3倍に増量した場合は、モヤシに含まれている水分でスープの味が薄くなるので、テーブルに置かれているしょうゆをかけてお好みの味に調整できるようになっている。麺は自家製麺でスープによく絡む中太を採用。味は二郎系ラーメンそのものでこってりとしているが、野菜を中心としたトッピングがあるため濃厚な味を少し和らげる。

 閉店する理由として、「5年ほど前、まだ経験が浅かったことで、借りた店の構造では工事をしても換気があまりよくなかった。特に厨房はかなり暑く、せっかく料理を教えてもすぐ離職されることがあり、味のクオリティーを維持するのが非常に大変だった。そこで5年の契約の更新を機に、契約は延長して業態を変えることにした」と陳さん。「よく『赤字になったから店を閉じるの?』と言われるが利益は出ていた。従業員のために変えてみると言った方がいい」と続ける。「深水●で新しい物件を探して、環境の良い店で混乱ラーメンを再オープンしたいと考えている」とも。最終日は売り上げの一部を地元に寄付する考えも明らかにしている。

 ラーメン店の跡はステーキ店「混乱ステーキ」を考えている。ラーメン店閉店後に内装工事を行い11月中にオープンする計画だ。300グラム、400グラムなどのボリュームのある肉を用意するほか、混乱ラーメン同様、ステーキでもニンニクの量を2倍、3倍にすることができるように「混乱」のコンセプトを引き継いだステーキ店にする予定。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=17時30分~21時。

●=土へんに歩。