学ぶ・知る

香港で日本国外務大臣表彰の伝達式 香港からは5人と1団体を表彰

表彰されたうちの1人、コーズウェイコーナー社CEOの康本健守さん。

表彰されたうちの1人、コーズウェイコーナー社CEOの康本健守さん。

  •  

 在香港日本国総領事館は8月20日~9月12日、平成30年度外務大臣表彰の伝達式を香港で行った。外務大臣表彰は、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献の中で、特に顕著な功績のあった個人・団体に授与するもの。今年度は205人の個人と49の団体を表彰することになり、香港では5人と1団体に授与した。

 8月20日に最初に伝達式が行われたのは、コーズウェイコーナー社CEOの康本健守さん。香港での不動産業をはじめとした事業の展開後、「日本を好きになってほしい、アジア・オセアニアをもっと好きになってほしい」との思いから、2006年に公益財団法人「かめのり財団」を設立。日本と香港をはじめ、アジア・オセアニア地域の青少年の文化交流を支援するため、奨学事業、国際交流事業、日本語と日本文化学習の推進、青少年の民間交流助成などを行ってきた。同年、香港中文大学に「康本国際交流奨学金」を創設し、毎年約300人の学生に奨学金を付与する活動も行うなど、日本と諸外国との相互理解の促進に寄与している。

[広告]

 日本舞踊若柳流香の会から授与されたのは若柳智香さんで、日本舞踊若柳流香の会会主。若柳さんは、香港唯一の日本舞踊団として若柳流香の会を設立。会員数の約3分の2は香港人で構成される会に成長させ、現在約50人の受講生を指導し、7人の名取(うち香港人は4人)を輩出するなど、日本舞踊の教育、普及に尽力している。総領事館の文化事業や、近隣の日本人学校、地元大学などからの要請にも積極的に応じて日本舞踊を披露するなど、日系社会や日中文化交流に多大な貢献を行ってきた。今年3月も日本舞踊若柳流四世家元若柳壽延氏を招いた日本舞踊特別公演を成功させた。

 続く表彰は、香港日本文化協会事務局長の馬鉄頴さん。馬鉄頴氏は、香港における対日文化交流の中核団体である「香港日本文化協会」(1964年設立)が2000年に法人化されるのに際し、組織体制を強化するために事務局長に就任。以来、同協会の事務局を統括してきた。同協会が実施する日本関連の文化交流事業や日本語教育普及活動、日本留学推進活動、更には東日本大震災への義援金や熊本地震への募金活動など幅広い実務を担当し、香港における対日理解や相互交流の促進に大きな貢献を果たしている。

 続く表彰は、中国飲食文化大師の尹達剛さん。香港、日本、カナダで50年以上にわたり中国料理のコックを務め、日本では30年以上にわたり有名ホテルレストランの料理長を歴任。1988年に特級厨師(中国料理調理師の最高位)となった。昨年は青森県「A!Premium」食材PR大使となり、自ら出向いて調達した日本産食材が使用されたメニューを考案してメディア向けにデモンストレーションを行うなど、香港への日本産農林水産物・食品の輸出促進に貢献し、香港における日本食文化の普及に寄与している。

 5人目の表彰は、縦横遊WWPKGの袁振寧常務取締役兼CEO。袁さんは東日本大震災後、香港初となる東北行きツアーを2011年8月に催行した。翌年1月には東北県産品を扱うアンテナショップを香港に開店し、その売上金20万香港ドルを東北観光推進機構へ寄付。福島周辺の放射線量は正常値であるとして福島行きツアーを再開するなど、継続した支援と風評被害の払拭(ふっしょく)に尽力し、2016年の熊本地震後運航が停止となっていた直行便の就航に尽力するなど、日本と香港の関係構築・深化に寄与している。

 個人と同時に団体として表彰されたのは「香港留日學友會」。同団体は日本留学経験者相互の連帯を強める目的で1974年に設立された、帰国留学生を会員とする香港における唯一の組織。1988年以降、毎年日本留学説明会を開き、日本留学に関する理解を深めるための活動を継続している。渡日前留学生との懇談や日本政府による青少年交流事業への協力、「さだまさし香港公演」などチャリティーイベントを通じた東日本大震災被災者への支援など、各種日本関連事業を主催・共催・協力し、香港における対日理解や相互交流の促進に大きな貢献を果たしてきた。