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香港に京都の老舗ラーメン「ら~めん太郎」 「甘塩ラーメン」を香港でも

香港に登場した新しいラーメン店

香港に登場した新しいラーメン店

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 京都太秦に本店を構える老舗ラーメン店「ら~めん太郎」が11月13日、湾仔道(Shop A, Fook On Bldg, 205-207 Wanchai Road, Hong Kong、TEL 2827-2787)にソフトオープンした。MTR湾仔駅と銅鑼湾駅の中間ほどの場所にあるチャーターハウスホテルの真隣に位置する。

店内の様子

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 同店は京都で40年の歴史を持つ老舗。できるだけ多くの人に覚えてもらいやすいよう、先代のオーナーが「太郎」と名付けたという。豚骨ベースで、とろみのあるこってりとしたスープが特徴で、塩気のある「甘塩ラーメン」が人気だ。京都本店はカウンターとテーブル席数卓のみだが、香港店は約1300スクエアフィートと広々とした造りに44席を配置した。天井が広く開放的で、京都らしさを感じられるようにと店内は壁や照明に和風のテイストも取り入れる。のれんやロゴマークには、京都のイメージカラーを連想させる紫を使う。

 店主の河原正晃さんは京都の嵯峨野出身。15歳からすし職人の道に進んだが、通勤途中にラーメン太郎があり、毎晩のように通っていたことがきっかけで当時のオーナーに声を掛けられ、22歳の時、正式にラーメンの道へと転向した。「ラーメンは、その場ですぐ結果が出るのが面白い。香港の皆さんに、ラーメン太郎があって良かったと思ってもらえるような店にしていきたい」と意気込む。「日本では8:2くらいの割合で男性客が多かったが、香港では男女比が半々くらい。女性の方でも1人で食べに来る日本との違いに驚いた」とも。

 おすすめは、チャーシュー、味付け卵、キクラゲ、紅ショウガ、水菜がのった豚骨味の「太郎ラーメン」(72香港ドル)。口に運んだ時にごま油の風味がほんのり香るのが特徴で、麺は中太麺を使う。本店では「甘塩ラーメン」のメニュー名で提供しているが、健康志向の強い香港では塩に対して良いイメージを持たない人もいると予想されることから「太郎ラーメン」とした。本来はネギを使うが、香港では鮮度が良くおいしいネギが入手しにくいうえ、ネギを好まない文化もあることから、香港人の好みに合わせて水菜にするという工夫も。

 トッピングも可能で、唐揚げ3個(20香港ドル)、半熟味付け卵(16香港ドル)、牛肉(20香港ドル)などを用意する。下味をしっかり付けサクサクに揚げた唐揚げは京都本店同様、香港人からも人気が高いという。ラーメンメニューではこのほか、「豚骨醤油(しょうゆ)ラーメン」、辛味のある豚肉ミンチがのった「赤玉ラーメン」、「カレーラーメン牛肉のせ」など合計6種類を提供する。「今後は季節限定のメニューも開発していく予定」と河原さん。

 営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=17時~22時。グランドオープン後はアイドルタイムも営業予定。

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