香港でイベリコ豚料理を提供するReserva Ibericaは12月18日、尖沙咀のハーバーシティ (Shop OT305A, 3/F, Ocean Terminal, Harbour City, 3-27 Canton Road, Tsim Sha Tsui TEL:2111-1338)内にレストランカフェ「Reserva Iberica Tapas Bar & Cafe」を開業した。スペインで40年の歴史を持つ同グループは2015年末に香港に初のイベリコ豚を扱う小売店を開店した後、船街にファインダイニングを、その後、銅鑼湾のリーガーデン3のオープンに合わせて今回の尖沙咀と同じスタイルの店をすでに展開している。
スペイン原産の黒豚であるイベリコ豚は放牧された環境で育っているが、香港では一般的に熟成したものの方が良いと判断してしまう人も多く、「4つのグレードがあり、30種の味わいの違いがあるといわれるイベリコ豚の奥深さを紹介したい」と担当者は話す。ドングリを食べさせることでオレイン酸を多く含む肉質に仕上がり、融点も低く体温で溶けてしまうこともあるといい、口の中でも簡単に溶けることから香港でも人気が高い種類になっている。
同店ではイベリコハムやソーセージを一切れごとに(2.5~6香港ドル)味見ができ、イベリコハムでも30カ月、36カ月、48カ月、54カ月、64カ月など熟成期間が異なるものから自分の好みを見つけたり、スタッフに直接質問したりすることもできる。
店内はカジュアル感を基本にしながら、床には黄色や黒のタイルをモザイク調にあしらうなどスペインの雰囲気を出すようにデザイン。カウンターとテーブル合わせて25席を用意する。カウンターの上には4種類の原木(生ハムの塊)を置き、天井からもつり下げられ、スタッフがその場でイベリコハムをカットする様子を見ることができるような設計だ。
朝から夜まで気軽にタパスを楽しめる「オールデイタパス」をコンセプトとし、シンプルなメニュー構成が特徴。大きさ別にABC3つのカテゴリーを設け、例えばAカテゴリーにはガスパチョやスペイン風オムレツ、シシトウ炒め、Bにはソーセージやサラミなどを載せたパンやコイル状に巻いたスモークソーセージ、Cにはガルシア地方の伝統料理であるオリーブオイルや塩などで作るゆでだこやイベリコハムのプラッター、タラとジャガイモのコロッケなどを並べ、それぞれのカテゴリーから好みのメニューを選ぶ。それぞれ一つずつ選ぶ場合は218香港ドル、それぞれから2つずつ選ぶ場合は398香港ドルというシンプルなオーダー方法で、利用客は組み合わせを考えてオーダーする。
ほかにアラカルトメニュもあり、各種サラダ(128香港ドル~)、チーズの盛り合わせ(168香港ドル)やイベリコハムの盛り合わせ(228香港ドル/1人前)など。
営業時間は10時-22時。