中環にある大型ショッピングモール「ifc Mall」に12月18日、モダンチャイニーズのレストラン「舎(SHÉ)」(Portion A of Shop 3025-3026 & 3031-3066, Level 3, IFC Mall, 8 Finance Street, Central, Hong Kong Tel: 2110 0153)がオープンした。
中華料理は日本料理のように地域ごとに特色があり、細分化するとキリが無いほど分かれるが、その一方で新しい中華を生み出そうという流れも強い。
同店を経営するのは、イタリア料理店「Isola」、中華料理「王家沙(Wang Jia Sha)」などを展開しているGaia Group。店名の「舎」は中国語的には休憩する場所、静穏、ホスピタリティーなどを意味する。店の発音「SHÉ」をスペル的に女性と捉えた場合、優雅、ファッショナブル、個性的な女性という概念も込められているという。
店はifc Mallのキーテナントの一つであるデパート「連●佛(Lane Crawford)」内に出店した。店舗面積は245平方フィートで、席数は室内のテーブル席40席、バーカウンター5席、屋外のテラス席65席の計110席。北側はほぼ全面がガラス張りになっていることもあり、テラス席を含めビクトリアハーバーを挟んで九龍側の景色を楽しめる。インテリアはタイの首都バンコクに拠点を置くDot Line Planeが担当した。西洋と中華のテイストを絶妙なバランスで組み合わせてるほか、配色も、入り口、天井、バーカウンターでは中国ではよく使われる金色の代わりに古銅色を使って温かみを演出。室内のテーブル席の椅子やソファはマサラレッドという色を使い色のアクセントを加えた。
料理は伝統的な中華料理の要素を取り入れつつ女性を主なターゲットとしていることもあり、健康にもフォーカスしたメニューを用意している。「香檳金蝦鮫(Rose Gold Har Gao)」(4個入り、52香港ドル)は日本人が好きなエビ入り点心「ハーガウ」を、ビートルートを使って皮に色付けしてピンク色にし鮮やかな色に仕上げた。「秘製龍蝦炒麺(Wok-fried Supreme Lobster Noodles )」(388香港ドル)は卵麺、ロブスター、玉ネギ、モヤシ、赤唐辛子を自家製のXO醬を使って炒めた。ロブスターの頭の部分が一緒に盛り付けられていて迫力のあるものに仕上がっている。「鮮鳳梨●●肉(Sweet & Sour Pork with Fresh Pineapple)」(158香港ドル)は日本で言う「酢豚」のこと。イチゴやパイナップルをふんだんに使っている。
ドリンク類の「Geisha Punch」(118香港ドル)は、ジンをベースにサクランボを原料にしたリキュール「マラスキーノ」、リンゴジュースで作ったカクテル。中華料理は油を多く使うこともあり、「さっぱりしてもらおう」というコンセプトのカクテルになっている。
営業時間は10時~22時30分(金曜・土曜は23時まで)。
連●佛=上かんむりに下
●●肉=くちへんに古い、くちへんに魯